Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

オロロ畑でつかまえて/荻原 浩 ~村おこしのようなドタバタのような。。。~

いやぁ、おもしろい。

 

ユニバーサル広告社と牛穴村の面々が繰り広げる話というのが面白い。

 

結局、牛穴村の村おこしというのがなんとかなるわけですが、それでもそこまでいくドタバタというか、無理やり感というのがいい。

 

ネッシーを模したウッシーの話がでてきたりするあたり、日本であったイッシーやクッシーあたりを思い出させてくれるのがいい。

タイトルから見る限り、そういう流れになるとは思ってませんでしたけど。。。

今なら、マスコミを使わずに、YouTubeでしょうねぇ。そちらで話題になってから、マスコミがのっかっていくという流れになりそうで。。。

そうなると、もっと早く露呈して、炎上になりそうだなと。

 

村おこしというものがなかなか難しいものなんだなとも思わされます。

自分たちの宝が何なのか?というのがあやふやなまま、まわりの流れに乗せられたりして、失敗とか多々ありそうです。

てっきり、今回の話はオロロ畑でつくるオロロ豆に着目して、その商品で勝負するものかと思いきや。。。

 

そう思うと、高知の馬路村はすごいなと思う。

ゆずに目をむけて、ジュースやゆずこしょうとか、さまざまなゆず関連商品を用意していき、商売していったというのが、すごい目のつけ方だなと。

1998年の作品となると、そこまでの話はなかったんだよなぁと思いつつ。。。

 

20年前の作品なんですよね。

結構面白い作品。続編があるようなので、また読んでもいいのかも。

ユニバーサル広告社の方々の暴走というか、活躍がなかなか面白いですし。。。 

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)