Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

EVと自動運転――クルマをどう変えるか/ 鶴原 吉郎 ~答えのない中で進んでいくのかなぁ。。。~

本屋さんに行ったときに気になったので購入。

 

読んでの感想は、よく記事で見かける内容とほぼ変わらないなというのが印象。特に新しい内容があるわけではない。

ただ、いままで出てきている内容をベースに組み立てられているので、納得感がある。

世の中のトレンド的に考えていくと、確かにそうだろうなと思えてきます。

日本にとって最後の砦である自動車産業ですら、日本は失ってしまうのか。。。

 

大きなトレンドとしては、次の3つ。

  • 電動化
  • 自動化
  • コネクテッド化

この3つの先には、「サービス化」というのがある。

 

世界各国がEVへ舵をきったのは、ディーゼル不正があったから。そして、日本の得意なハイブリットを外さないと、勝ち目がないと考えたからこそ、EVへの舵を、中国、欧州の思惑が一致して、一気に進んだ。

その流れを読んでいくと妙に納得感があります。やはり、VWディーゼル不正があまりにも大きかったのだなと。

 

そして、自動運転の流れが進んでいくからこそ、優れたセンサやカメラ、そして、そこから得られた情報をもとに解析能力のあるスパコン並みの計算でさせて対応させていく。

うーん、恐ろしいな。

車の中にスパコンを載せて走るみたいなものだし。。。

 

そう思うと、なかなか難しいんだろうなと思ってしまいます。パソコンより苛酷な環境に耐えるスパコン並みのものを用意しないといけないし、画像処理も高速で進めないといけない。

自動運転という付加価値をつけることで、莫大な研究予算が必要になるから、新規参入を抑制と。。。

うーん、かなり劇的に変わっていきそうな感じがします。

 

ただ、個人的には、EV化はなかなか進まないと考えているんですけどね。。。

確かに、EVのメリットは大きいんです。

電力を再生可能エネルギーで用意することができれば、それこそクリーンビークルとしての価値が高まりますから。

ただ、そこで使うモータが難点かなと。モータに使う磁石が足らなくなると思うんだよなぁ。。。

headlines.yahoo.co.jp

それを思うと、磁石開発が進まない限り、なかなか進まない。むしろ、コストが下げ止まると思います。

ネオジム自体、中国に偏在しているから、結構資源リスク高いんですよね。

 

いろいろと考えると難しい。

難しいからこそ、答えのない中突き進んでいっているのかもしれないのかなと。。。

EVと自動運転――クルマをどう変えるか (岩波新書)

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