Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書/篠原 信 ~会話ができる環境を保たないとなぁ。。。~

自分の頭で考えて動く部下いると、いろいろと楽だろうなと思います。

進むベクトルさえしっかりそろえておけば、大まかな指示をだすだけで済む。そして、適宜の進捗確認をしていくだけで、成果が出てくる。

そうでないと、細かく指示をしてしまうことになり、思いのほか時間がかかり、毎度毎度かなと思って疲れてしまう。

 

ただ、いきなり自分の頭で考えれる人というのはそうそういない。いたらミラクルに近いか、そういう教育を受けてきた人と思ったほうがいいのかもしれない。

もともと学校教育なんて、詰め込み教育に近いのだから、なかなか自分の頭で考えることができるものではない。大学の研究室に入っていたなら、指導教官の指示にだけ動いていることも多いので、様子を見てかなと。

 

本書を読んでいて、参考になることをつらつらと。

まず、コツを教えるのではなく経験をさせていく。コツを言葉で教えるよりも、感覚を学んでもらったほうが後々のためになるのかなと。

どこかスポーツと似た感じがします。

部下にコツを教えたいのなら、コツを言葉で伝えようとするより、本人に体験してもらったほうがよい。そして、コツを早く教えてしまうより、そのコツがなぜコツと言えるほど有効なのかを実感してもらうためにも、失敗を重ねて体験してもらったほうがよい。

 

あと、ソクラテスのやり方も参考にしてみたい。

こういうのをやろうとすると、かなり頭の回転も必要なので、話す側も大変になりますが。。。

「相手の答えに対し、新しい情報を加味して、新たに質問する」ことを繰り返すだけ。相手は新しい情報とも矛盾しないで済む新たな仮説を唱える必要に迫られる。

 

あとは、やる気を削ぐような発言をしない。部下を信じるというのが大事。

部下のやる気を削ぐような言動を上司が控える必要がある。やる気を削ぐ言動の典型的なものは、「あなたのことを信じられません」というメッセージだろう。

 

要は、部下を育てたいのだ!という熱い想いが大事ということ。

全身全霊で相手に向き合うことができれば、言葉はうまくなくても、よい知恵がなくても大丈夫。「自分のことを必死で理解しようとしてくれている」と伝わる。それだけで、人はずいぶん勇気づけられるもののようだ。

 

なんか書いてみると、当たり前のことのような感じもするのだけど、それだけに非常に難しいことなんだなと思えています。

これも何度も失敗をしながら、学んでいくことなのかもしれません。 

その失敗は素直に認めて、部下との関係が悪化しないように気を付けていかないとな。。。

会話さえできなくなったら、おしまいですから。

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書