Otra célula del cerebro

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仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか/鵜飼 秀徳 ~おそろしい話。。。~

廃仏毀釈がテーマのこの本。

明治維新の闇ともいえることかなとも思ってます。

ただ、学校で習ったときにさらっと習った程度で、深くは考えてなかったんですが、この本を読んでいていろいろと思うところがでてきました。

廃仏毀釈 - Wikipedia

 

明治3年にだされた大教宣布。

もともとは、神仏習合を禁ずる程度であったのに、拡大解釈から仏教をすべて破壊しつくすという解釈された結果生じたもの。

これ自体は、それをだした政府側も驚いてしまったことより、よほど江戸時代の寺側へのうらみつらみが大きかったのかもしれないと思わされます。

廃仏毀釈の激しいところと激しくないところがあるというのも知らなかった事実。てっきり日本全国でおこったものと思ってましたが、天領だったところでは無風に近かったのに対して、激しいところではすべての寺院がなくなるくらいまで破壊をしつくされてしまった。

貴重な国宝級のものもだいぶこの騒動でなくなったようですし。

奈良の興福寺や、出羽三山とか。。。

 

さらに、四国八十八箇所で有名な高知も激しかったようで、88か所の寺のうち何個かも廃仏毀釈の影響を受けたそうです。

そう思うと、この流れというのは恐ろしい。

 

拡大解釈から始まった、もしくは、時の統治者が政府に気に入られるために推進したり、過去のうらみから一気にというのを見ると、何がきっかけでこういうことが起こるのをみると、恐ろしいなと。。。

 

今度旅行に行ったら、こういう痕跡も探すのもいいのかもしれない。。。 

仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書)

仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書)