テルマエ・ロマエの作者が書いたエッセイ。
海外から日本という感じですかね。読んでて面白い。
特に、テレビで見るきれいな景色とかって、そこに行くまでに非常に大変な思いやことがあって、そこから切り取られたエッセンスがでている。その話が書いてあるのが非常に興味深い。
高地であれば、高山病になる可能性もあるし、電車もなかなかチケットが取れなかったりする。あと、きれいな景色のときに、テンションをあげるようなBGMも流れることはない。そういう大変な思いがあるので、それが嫌なら、あんまり気にせず映像だけを見れるというのもいいと思わされます。
ただ、現地でしか経験できないことってたくさんあるし、そちらのほうが思い出深い感じがするので、やっぱ現地にいってというのがいいですね。歩きの旅をやっててすごくそれを思いますね。達成感というのも味わえますし。
あと、学習の違いについても書いてあります。
日本はペーパーテストですが、ポルトガルとかだと口頭試問。なので、付け焼刃だとすぐ露呈する。自分の頭で考えたことを話しして、さらに質疑応答での返しまでやっていこうとすると、かなり深く理解をしていかないと厳しい。むしろ、こういうのをやっているからこそ、日本と海外の違いがあるんだなと思います。
この口頭試問というスタイルは、人前で自分の考えや意見を臆せず発表するという能力をがっちり鍛えてくれるものでもある。
こう思うと、子供の頃からこの経験を積んでる海外の方らと戦うのって、かなりの準備をしつつ、ギアを変えていかないと厳しいですねぇ。
そんなことを思ってます。個人的に、口頭試問は何度か経験してますが、想定質問を考えるだけでもかなり厳しいですねぇ。
それにしても、こういう視点、日本にいるだけだとなかなか難しいですねぇ。