知ってはいけない 隠された日本支配の構造/矢部 宏治 ~考えさせられます~
最近、北方領土問題が進展するかもと報道がされており、ようやくかと思ってましたが、この本を読んでまた決裂になるのかな?と思わされました。
外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアルのなかに、
アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。
日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。
という見解が、明確に書かれているからです。
つまり、日米安全保障条約を結んでいる以上、日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に「NO」ということはできない。
アメリカがどこでも日本に基地を作らせてといってくれば、それを断れない。となると、北方領土にどんなに作らせないからといってロシアと交渉を進めても、いつかは作らせろと言われてしまう。
そうなると、結局ロシアとは決裂になるだろうなと。
そもそも、こういう関係になっているのは、太平洋戦争に負けたから。
本当はここから新しい日本を始めるべきだったのです。しかし「降伏」ではなく「終戦」という言葉を使うことで、戦争に負けた日本のきびしい状況について、目をつぶりつづけてきた。それが日本の戦後だったといえるでしょう
負けたあとの対応が原因だったのかなと。
降伏という言葉を使って、一から出直しだとしていれば変わったのだろうかな?個人的には負けたということを受け入れさせるよりも、もう戦争は終わったんですよという意味での終戦という言葉だと思う。
個人的には、そのあとのGHQの政策がすべてだったんではないかと思うんですけどね。
ただ、これ以上書くと政治的な雰囲気が出すぎるのでこれにておしまい。