マッキンゼー 現代の経営戦略 2014年新装版/大前研一 ~40年も変わらないものがあるんですねぇ。。。~
コンサルという仕事にはまったく絡まないので、へーと思いつつ読んでみました。
会社の上層部はこういうの考えてんのかなぁとか、考えつつですが。。。
コンサルというと、いろいろと経営戦略とかについてアドバイスをくれるというイメージです。ただ、冒頭にこの言葉が。。。
それぞれの問題は時代や状況によって全部違うんだから、「その都度、自分で深く考えろ」というだけなんです。
「過去にかかれたこの本を、今どのような視点、意識で読めばよいか?」なんて質問する人には、「この本読むな!」と言いたいですね。
冒頭に言い過ぎ。。。
ネットが普及して、すぐネットで答えを求めるような時代ですが、それを痛烈に批判ですよね。安易に答えを求めて、その答えを信じて、失敗したら「ネットのせいだ!本のせいだ!」と考えるのは無責任ということですね。
自分のことなんだから、自分で考えて責任をもって行動しろ!ということなんでしょうかね。
置かれている現状をしっかり分析して、それにどうすればいいか?そのことを踏まえてというのが大切なんでしょうねぇ。
この本自体、1980年ごろに書かれた本なので、もともと手法としては、40年くらいまえのもの。
使えるかどうかというよりも、そのころから普遍的なものあるのだなと思ったりします。
計画の立て方とかなるほどなと思うところがあります。
戦略的な計画では、まずトップダウン的な視野が非常に重要になります。トップダウン的な視野というのは、むやみやたらなことをいってそれを無理に実行させるのではなく、積み上げ式のプロセスをチェックした上で、この事業を運営するにあたって達成しなければならない目標は何かを考えることです。
なるほどなぁと。
目標があれば、それを実現するにはどうするか?というのを考えて崩していく。そして、現実的にできるレベルにする。
目標が高すぎれば、それを見直す必要があるか、時期を延ばすという選択もあるわけですから。。。
技術の革新速度は、分野が細分化していくと鈍化していく。集中的に投下するのはリスクが高い。まんべんなくやると、時間がかかる。。。
それを踏まえると、やはり現状把握、未来予測。そしてコアとなる技術を見極める。それをもって、コアとなる技術がいつまでに必要か?その技術を実現するにはどうするか?というようにブレイクダウンしていって、必要なところに注力していく。
こういうのが必要なんでしょうねぇ。そういう目で見ていくと、なかなか面白いなと。
最後に、考え方、心構えも変える必要がある。参謀組織のところより。
従来の減点主義などというのでは、みんなあえてこの難題に取り組まないから、加点主義に変える必要があります。また解決策を出さない評論家ではしょうがないわけです。製品市場戦略なり何あり、こうやれば解決できる、こうやればシェアがとれる、というものを出してこなくてはいけません。
当たり前だけど、失敗を想像すると、今一歩踏み込めないときに考えを変えていかないと難しいのかもしれません。
そういえば、お世話になった方にこう言われたことがあったなぁ。
やらない理屈はもういい。どうしたらやれるか、そのアイデアをしゃべってよ。教えてよ。
この言葉は胸につきささったなぁ。。。