プラットフォーム戦略/平野 敦士 カール ~場を作るということがどれだけ重要かということか。。。~
アマゾンプライムのkindleの月1冊で読んだ本。
もう電子書籍を使うことに対する抵抗感は完全になくなりました。むしろ、電子書籍版があるかどうかを確認して、あれば電子書籍版を購入することが多いです。安いことが多いですし、すぐに手に入りますしね。
本書は、プラットフォーム、たとえば、iTunesやら、Android、はてはAmazonの戦略といったものに対してどういうものか?というのを説明している本です。
この本を読んでいると、どちらかというと、プラットフォームを作った側が有利になるんだなということ。場を提供する。これだけのことなんだけども、その場というのが非常に重要。
そのプラットフォームに参加するにしても、いろいろと考えておかないといけないというのも大変。周りに遅れているからといって、慌てて参加してはおいしいところを握られてしまって、にっちもさっちもいかなくなる。そのためにも、参加するかどうか悩んだなら、事前に次のことを検討する必要がある。
もしあなたの会社がプラットフォームの利用を検討しているならば、事前に以下のような点を検討すべきでしょう。
- 自社だけ、もしくは他社と組んで、独自のプラットフォームを構築できるか?
- 既存のプラットフォームに参加する場合には、当該プラットフォームの将来の戦略はどのようなものか?
- その戦略は、自社の戦略と整合性があるか?将来自社にどのような影響があるか?
- 参加した場合、自社の顧客拡大、売上増加、コスト削減または増加、自社の顧客基盤の拡大と保全はどのように予測できるか?
- 複数の既存プラットフォームを利用する場合には、4の予測はどうなるか?
- 将来自社が被る危険性があるデメリットは、契約書で回避できるか?プラットフォームの機能の一部だけを利用することで回避できるか?
何があっても参加するのが必要があるのではなく、参加するにしても、自らの地位を保つ手を打つことが大切。
なかなかできることではないでしょうが。。。
戦略的プレイヤーの場合
優位性がある場合は、自らの立ち位置が有利でない限り、参加する必要はない。むしろ、参加することで、自らの優位性を奪われることも考えておく必要あり。
参加する場合は、次のことも考えて、主導権を握ることを考えること。
参加するプラットフォームが主導権を握ることが望ましいのは、
- 市場が拡大すること
- 自社の優位性が保たれること
の2つが同時に実現できる場合にかぎられるのです。
戦略的なプレイヤーでない場合
メリットがあれば、参加。なければ、不参加。メリットは、プラットフォームの顧客やら市場規模などについてのことを要検討。
双方とも、不参加の場合は、オープン化すらも視野にいれて対応する。負けない戦にするためにも。
これからも、この仕組みづくりというのが上位に来るのでしょうね。。。
と思うと、逆にこの仕組みを提供できる側にたつと、一気に成長できる。
今後の投資行動に参考にしようかな。。。なかなか見つからないでしょうけど。。。

- 作者: 平野敦士カール,アンドレイ・ハギウ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/08/12
- メディア: 単行本
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