Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

博士号について その3 ~企業に入った博士って。。。~

博士についての第3弾。

 

企業で働いていると、なかなか博士って、そう見ない人という認識ですが、意外と仕事で名刺交換時にお会いすることが多々。

むしろ、もっていたら珍獣を見るような目で見られ、いろいろと突っ込みや何をやってたのか?というのを聞かれます。

何も書いてなかったら、部署名とか何をやっているのか?というのを初対面のときは聞かれるんでしょうが。。。

 

ただ、社外の人と打ち合わせするときは、初対面でもそれなりの対処というか反応を示してくれるので非常にありがたいと思います。

こういうのは博士を持っている方々の行動がよかったから、つながっているのかな?とも思います。こういういいことは次世代へつないでいきたいです。

 

自分は、研究テーマに一区切りついたのと、運よく現在の勤め先に拾っていただいたので、企業に転出した人間になりますが。。。

企業に入ったら入ったでのことがありますので、自分自身の経験を書いておきます。意外と書いてあることが少なくて。。。

 

どの立場で企業に入るか?

企業ごとの考え方の違いも大いにあるのでケースバイケースです。

自分は、課程修了後、企業へ就職してます。なので、扱いは新卒。

その一方で、ポスドクを5年程度していた人がいるのですが、その人は中途採用で入社。

年齢のことも考えての処置なのかな?とも思います。

 

全体研修時

大卒、修士卒と一緒に合同で研修があります。自分の時は1ヶ月くらい。違うのは給料くらいで、やることは一緒。

ただ、みんなとの年齢差を感じるところはだいぶあります。5年違うわけですから、カラオケとか同期でいっても、ツボにはまるのが少し違う。

自分が高校のころ、まわりは中学か、小学校ですから。。。その差はなかなか厳しい。

飲み会の勢いもぜんぜん違いますからね。これもつらかった。。。

 

あと、一番言われたのが、次の一言。

博士いこうか悩んでたんだよね。でも、企業に就職できたから、やめた。博士課程にいけば博士号とれたと思うけど。。。

いろいろとテーマすすめてたからなぁ。

いろいろと思うところがあるんだろうなと。ただ、好奇の目で見られることが多いです。

 

職場に入ってから

普通に仕事をします。仕事自体は、配属されたチーム次第です。自分は、研究とか最先端とかほとんど関係ないところでした。研究・開発のところへ配属希望に出していたなら、そういう道もあったのかも。

ただ、配属先が当初予定のところではなかったので、結構専門外なところに配属されました。

ここだけはいまだに謎。。。ちょっと自分はいらない子なのかな?とも思ったり、思わなかったり。

 

そういう事情なので、与えられるテーマは、雑用というか仕事は少し難しいテーマが多かったです。

今思っても、専門外だった上に結構面倒なテーマだった気が。。。

ただ、周りが博士だから当然できるよね?という雰囲気を醸し出してくるので、必死に勉強して、仕事を進めるのが精いっぱい。しかも、短期間で成果を求められるとかもうね。。。

 

普通、大卒で働き始めて30歳まで大きな仕事を1つ成し遂げるものだといわれました。

修士だと残り6年、博士だと3年しか期間がありません。

つまり、専門性を発揮しながら働かないと、順調に成果を出していくことが難しい。

 

できなかったら、こういうことをいう人が上司だった場合、かなりぼろくそに言われるのかもと思ったりしてます。

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人格否定のようなことを、ここまで言われなければならないのだろうかなと。。。

まぁ、上司のパワハラうんぬんは置いといて。

博士だからやれるはずだ!と 少なくとも、そういう目で周りは見ているということです。

みんな博士に妄想を抱きすぎと思うことも多々。

 

意外とみんな、見てないようで見ているんですよね。。。そして、勝手に期待され、ハードルを上げられる。これがつらい。。。

 

まぁ、研究者の道からは完全に外れたかなと最近は感じてます。

少し寂しいようでいて、いまの状況を楽しんでいる自分もいる。不思議なもんだなと。