実はおもしろい経営戦略の話/野田 稔 ~興味津々です。。。~
株式投資をしだしてから、有名どころという観点に加えて、どういうことを考えているんだろう?というのを考えるようになりました。
そのときに疑問に思うのが、経営戦略についての知識がまったくないなということ。ちょっとは放送大学やらで身に着けようかなと考えて、講義等を聴いたりしています。
この本を手に取ったのもそういう理由からです。
特に、経営環境がどんどん変わっていく現代において、戦略の立て方を間違えたり、ひとつのことに執着しすぎると失敗につながることも多いですから。。。
本書を読んでて思うのは、なるほどなというのと、わかりやすいということ。ある程度もう少し深堀して読んでいきたいとか、知りたいというのはありますが、本書だけでも十分かなと思うところも。
最終章にあるAIのところについて書いてあるのですが、そこは自分と似た考えの方がいるというところで一安心というか。。。
最近、過激な内容も読んでたので。
面白いなとおもったのはこちら。
ドメインの設定時では、やや抽象的になりますた、「どれだけ大きな構想でストーリーを語れるか」が重要
ドメインというのは事業領域のこと。
アメリカの鉄道会社のことを例にあげられていますが、やはり現状のみを考えるのではなく、もっと広い目線であれもできる、これもできるといった考え方をもたないと難しいですね。。。
企業を見るときに、どこをゴールと設定しているか?それが大きすぎるくらいのほうがいいのかもしれないかなとも。
でも、現実的に進んでほしいんですけどね。。。
あと、経営戦略にはおおまかに5つの流派がある。
- 戦略経営学派・・・経営戦略を「企業全体の目標に向けてメンバーの活動を整合化させるプラン、もしくはシナリオ」と捉える流派
- 創発戦略学派・・・戦略計画学派とは対照的な流派。「戦略」という机上の言葉と、実務との間には、大きな隔たりがあるという立場をとっている。
- ポジションング・ビュー・・・物理的な場所や、ブランド心理など特定のポジションをとることが、経営戦略の要諦だという流派
- リソース・ベースト・ビュー・・・経営資源(ヒト・モノ・カネ)や企業の能力にもっと注目すべきという流派
- ゲーム理論的アプローチ・・・「あらゆる競争はゲームであり、戦略の本質は競争相手や取引先との駆け引きである」と考える流派
この5つを知っているだけでも大きいかなと。
いま勤務先がどういう経営戦略で考えているのか?もしくは、所属部署がどうなのか?とかをじっくり考えてみてもいいのかもしれない。
あとでもう一度じっくり読み直そうかなぁ。。。