Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

光武帝〈中〉/塚本 青史 ~昆陽の戦いはすごすぎるな。。。~

読んでて、淡々と進んでいくという印象がしてしまいますが。。。

それでも、ついつい面白くて読み込んでしまうというのが現状。ただ、話がちょくちょく切られるのがちょっと読みづらいかなとも。

劉秀のターンと、別の人のターンというのが繰り返されて行っている感じですかね。劉秀だけ見ていてはわからなくなるところを、別の人のターンで全体をとらえさせるという感じがしてしまいます。

 

ただなぁ、連弩ってこの時代に10連のものとかあったのかなぁと思ってしまいます。

連弩って言葉をきくと、つい諸葛亮の存在を思い出してしまいます。この時代よりも200年ほど先ですが、それでもだいぶ活躍したような表現になってますから。まぁ、歴史考察うんぬんよりも、読み物として面白ければいいんです。うん。

ただ、そんなに強い武器なのであれば、もっと作るであろうし、似たようなものがでてくると思うんですよね。それがオーパーツのように珠玉の武器のようになっていっているというのも不思議な感がしてならないです。

 

個人的に、劉秀と劉縯が仲が悪かったというのはあんまりなかったような気もします。そうでないと、のちに劉秀が天下をとったのちに、劉縯の子らを大事に扱わないだろうし。そういうのを見ても、うーん、物語としては面白いけどなぁ。。。というところかと。

劉縯も劉秀もともに、有能であったがゆえに劉玄に恐れられたというほうが納得がいく気がします。ただ、それだと劉玄が悪者になりすぎるので、難しいのかもしれませんん。

 

それにしても、昆陽の戦いはすごい戦いだなと。

少数対多数の戦いで、少数が勝つという戦は面白いものだなと。やぶれかぶれというか、覚悟を決めたものが、有利を決めきったものに対してことで、奇跡を起こす。いろんな要因が重なっていって初めて成し遂げられるものなんでしょうけど、そこいらが面白くていいですねぇ。。。

 

あとは、仮に大志を成し遂げたとしても、そのあとどうなっていくのか?というのを見据えて行動をしないと、その大志を維持し続けることはできないんでしょうねぇ。

そう思うと、ゴールに向かってひたすらに進んでいくのもいいけども、そのあとどうなっていくのか?それを見据えて行動するというのが一番いいのかもしれません。

うーん、なかなか難しい。。。

 

光武帝(中) (講談社文庫)

光武帝(中) (講談社文庫)