Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

習近平が隠す本当は世界3位の中国経済/上念 司 ~データで示しているのが面白い~

中国の経済躍進がすごいとよく報道されます。

どんどん新しい建物を建てたり、新幹線とかの鉄道網を用意したり。それを作るための鉄鋼をたくさん作りすぎて、世界の鉄鋼の需給バランスを崩してしまったりしていますし。

国内でのインフラ開発ができなくなったら、海外へという感じで、世界をベースに拡張していっている感じもします。

ただ、その流れの中で、トランプ政権がアメリカ国内の鉄鋼会社を守るために、関税を復活させるとか。。。

そういう流れがでてくるくらい、中国の経済大きな影響を与えているのだなと思えてきます。

ただ、頭の中では実際そうなのかな?と思うところもあります。

 というところで本書を手に取ったところ。

 

実際のデータやソ連でおこったことをベースに書かれているので、未来予測的に読んでみてるので、結構面白いなと思うところも。

 

中国のGDPは信用ができないとかで、かつて2007年に李克強指数といわれた「鉄道貨物輸送量」「電力消費量」「銀行融資残高」とかの指標でみたほうがいいとかあったりします。

ただ、本書ではこの指標ですらも操作されているのでは?と書いており、むしろ、輸出入の動きをみたほうがいいのでは?と提案しています。

この根拠は、先進国の2010~12年での輸入量とGDP伸び率に相関があるというところに着目してのこと。

そこをベースに2015年、2016年の中国の輸入の伸び率がマイナスとなっており、そもそも経済成長していたのかどうか?が怪しいと。それでも、公式発表では、GDP成長率6%強。

そうなると、現実的には、あわないことが起きているという状況になります。

まぁ、中国が先進国とは違う収益構造ができており、この関係から逸脱すると考えれば、成り立たないのかもしれませんが。。。

 

うーん、こういうのを見ると、本当に中国は成長著しいのか?と考えてしまったりしまいます。

本書の中でもこのように書いています。

中国経済は、その規模で日本経済を追い抜きかけたが、実際には追い抜けず、このあと大幅に伸びが鈍化するか、場合によっては縮小していく、ということです。

ふーむ、額面通りに受け取っていいものか。。。

 

ただ、経済が立ち止まったとしても、中国は軍事力を含め、国際社会に強い影響力がある国家であることは間違いのない事実。

そう思うと、新聞報道を見つつ、自分なりに解釈をしていく必要があるんではないかなと。ただ、報道内容だけ聞いていると、間違うから、裏取りも可能な限り自分でしていくという地道な活動がいるんでしょうねぇ。。。

うーん、なかなか難しい。

習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書)