Otra célula del cerebro

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日本史の探偵手帳/磯田 道史 ~歴史って面白い~

 日本史って面白いと思う。

歴史を学ぶというのがどれだけ面白いか。最近になって京都とかいっても、ここが歴史の舞台だとしると、いろいろと感慨深いものになりますし。

そういう観点で見たことがなかったですから。

 

歴史を学ぶことってこういうことらしいです。

自分で歴史の本を読み始め「なぜそうなったか」を考えはじめる。すると、人間社会によくみられるパターンがみえてくるらしい。こういう言動はした方が良いとか、それはしない方が良いとか、無意識に歴史から学びはじめる。実は、このタイプの学びが、決定的に、大切なのである。

 なぜなんだろう?と考えることって大事だなと思う。なぜか?というのを考えると、自分の中でいろんな考えが頭によぎる。そういうのが大事なんだろうなと思う。

 

日本史を振り返るとこういう観点があるのが面白い。

安定期は安定のままなかなか変わらないけど、一気に変えるぞとなると、一気に突き進む。ある意味わりきっちゃうんだろうなとも。それがある一定を超えると、安定の状態になっていく。そういうのって面白い。

変わろうとしているときこそ、一気に攻めていくのが大事なんだろうなとも思う。

 ここから、我々は日本社会で生きるうえでの一つのヒントが得られるかもしれない。日本社会は安定しているときには所属や世襲の原理になりやすいが、一旦、動き始め変革過程に入ると、実力主義能力主義に急に向かう。そして、危機や変革期が終わると、また元の所属原理にもどる。藩や会社・役所や学校といった、本来実力主義で機能的で居心地の悪い「公共の場」は、いつのまにか、私益を守る閉鎖的な共同体である「暮らしの場」に変わっている。日本史は、これの繰り返しかもしれない。

 

 大将というかリーダーという観点でみると面白い。優秀すぎる人はチームを壊してしまうんですねぇ。ほどよく抜けてて、でも肝心のところをがっちり抑えるというのが大事なのかも。あとは、自戒か。。。

〈国を滅ぼす大将は四人いる。馬鹿なる大将、利口すぎたる大将、臆病なる大将、そして強すぎたる大将〉とも言っている。これも強すぎる武田の軍を自戒した言葉で、相手を痛めつけすぎると、戦後の統治がうまくいかない面もあると自戒している。真に強い者は自己を肯定せず自戒する。

 

 均質化に進むのはいやなんですけどね。。。

均質化、標準化に向かう学校教育に対して、マンツーマン型の教育は多様な人材を育てる。同じ先生についたからといって、同じような弟子が育つわけではない。先生との関係性、興味のありようが、一人ひとり異なるからである。

 同じチームについても人が同じになるというわけではない。一人ひとりが違うというのを念頭に置いておく必要があるということか。。。

 

こういう観点でみると、歴史って面白い。 

日本史の探偵手帳 (文春文庫)

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