Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

最高のコーチは、教えない ~人と人との信頼関係を作るのが一番難しい~

通勤時に、結構な空き時間があるので、最近はラジオを聞いたり、本を読んだりしています。

といっても、昔ほど本を読むペースが速くはないですが。。。

とりあえず、読んだ本の履歴を残すのをまた再開していこうと思います。

感想を書いていかないと忘れていきますからね。

 

日本ハムやロッテでコーチをされている吉井理人さんの本。

ダルビッシュや、大谷など優れた選手を育成してきた方。当時の日本ハムは育成力がすごいと言われていましたからね。

 

自分の仕事を進めていく中で、自分でやったほうが早いと思うことが多々。ただ、それで自分だけで仕事を進めていっても、自分の限界に到達した時点で、それ以上に仕事はこなせなくなる。

最初は、仕事が楽しくて、どんどん進めていけるかもしれないけど、限界が起こると、そこでしんどくなったりしていく。でも、仕事がどんどん増えていく。そのアンマッチがおこったままにしておくと、最悪、仕事をやめたくなったり、仕事を休むことにも。

となると、そこを防ぐのに、仕事はチームで行っていくべきということになる。

 

そのチームメンバに、何を求めるのか?

自分と同じ能力を求めるのか?それとも自分と異なるものを求めるのか?

そこが大事なんだろうと思う。

個人的には、自分の能力というのは限界があるし、自分が新しいことをやっていくためにも、自分と異なる能力や考えをもつ人間と一緒にやるのがいいんだろうなと思う。

人それぞれバックグラウンドが異なるので、持っている能力や考えが違いますから。

ただ、統合性がなければ、ダメなわけで。それだと、チームで仕事をする必要がない。個人でやればいいわけですしね。なので、最低限のルールと方向性を明確にしていく必要があると思う。

「俺のようになれ」と教えるのは、ある意味で必然だった。しかし、そうした指導はコーチのミニチュアを再生産するにすぎない。選手が持っていたせっかくの個性が消され、本来持っていたはずの本当の力は出てこない。

 

そこを踏まえたうえで、一緒に仕事をする人をどうコーチングをして能力をひきだしていくか?が大事なのかなと思う。

どうすれば相手のモチベーションを高め、能力を引き出し、高い成果を挙げることができるのか。メンバーを成長させることができるのか。

 

吉井さんがメッツのピッチングコーチから言われた言葉。

おまえ以上におまえのことを知っているのは、このチームにはいない。だから、おまえのピッチングについて、俺に教えてくれ。そのうえで、どうしていくのがベストの選択かは、話し合いながら決めていこう

この言葉、非常にいい。

 

個人々々が個性を活かして仕事ができれば、モチベーションもあがるし、相乗効果もでてくる。そのために、ある程度の最低限の知識を伝えた後はどうしたらいいか?

すべて教えていくのがいいのか?考えさせたほうがいいのか?

コーチの仕事は、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高めるように導くことだ。

個人々々が考えることで、自分の力量をしるとともに、対策を考えることができる。これが成長への道標となる。逆に、考えることができないと、成長しにくくなる。

上の様子を見て仕事をするスタイルになると、責任感も消えていきますから。

 

考えるのを促すには、質問はする。だけれども答えを言わない。なぜ、そう考えたのか?そして、その対策をどうするのか?対策できたらどうなるのか?まで。

気を付けるのは、質問で追い込まないこと。

選手が言語化した内容を、コーチは肯定してほしい。肯定され続けていると、選手はコーチを信頼し、コーチの指示を聞く準備ができてくる。とはいえ、選手が言語化した内容が、すべて肯定できるとは限らない。否定しなければならない場面も数多く出てくるはずだ。

考えだした対策に抜けがあるなと思っても、一度やらせてみて、そしてそこから対策を考えさせてみる。

 

一番大事なのは、信頼関係を築くということですね。

 

この本、読みやすいので、ちょくちょく考えて悩んでは、参考に読んでみてもいいのかもしれないと思ってます。

最高のコーチは、教えない。

最高のコーチは、教えない。