自衛隊に学ぶメモ術/松尾喬,平野隆之 ~情報をいかに正確にとるかが大切~
メモの取り方について非常に勉強になった。実際にこれから試してみてもいいのかもというネタも多々。本屋で見て、面白うと思い手に取りましたが、意外とあたりの本だった気がします。
メモを取るのは、会議のときや、作業中にあれ?と思ったときとか、様々なケースがあります。自分は、日ごろ、メモするときにみみず文字になったり、あとで読み返して???となるようなことが多いです。これを改善するのに、使えそうなのを次に記載。
メモをとるのに肝となるのは、「正・早・安・楽」の考え方。
- 正:正誤の判定。間違いなく情報を取るということ。
- 早:もっと早くできる方法を見つけ出すこと。
- 安:現状をよしとせず、いろんな方策を考えて、「もっと安くもっと安心」を追求すること。
- 楽:もっとラクにできないかを追求すること。厳しさ、つらさからの逃避ではなく、苦しみの中に楽をを見出すこと。
特に「正」が大切。「正」の精度をあげることを重点的にあげる。そのあとに、個々で改善していき、「早・安・楽」を向上させていく。
100-1=99ではなく、100-1=0。1回の失敗は、復帰不能なくらいの失敗と自衛隊では考えている。1人の脱落は、撤退につながることにもなりかねない。それが誤った情報がもとになる可能性があるから、それがないように正確に情報をとることが大切。
「正」の精度をあげるのに、大切なことを抜き出していくことが大切。
なにが大切か?それは会議であれば、そのときの資料に答えがある。資料の文字が大きかったり、太字になっていることが議題で大切なこと。口頭であれば、大切なことは声が大きくなるか、「つまり」「要するに」とかの言葉がでてきたときのこと。
メモ書きに注意書きは必要ない。大切なことがぼやける。
早・安・楽のネタとしては、次のを参考。
- 情報をシンプル化していく。
- 2016年1月10日 日曜日 に書いたとすれば、140110SUという風にシンプル化していく。
- 場所は、自分でわかるように略式化。(例:羽田⇒HND、秋葉原:AKBのように)
- 文章でメモしない。箇条書きや記号化でわかるようにしておく。
- 予備を常にもっておく。余白は余裕をもってもく。
- メモは履歴としても使える。あとは以前のを活用できるようにしておくのもいい。
- 立案したスケジュールを履行していくのに、全力でのスケジューリングをしない。30%程度の余力をもつことが大切。これは、資金管理の際にも有効。
大切なのは、メモはその場で取る。
ついつい後でとか思って、スルーして、あれなんだっけ?となることが多いですが、気付いたときにすぐメモをする。そうすることで、気付きの力を身に着けていけるので、それを磨いていくのにも使える。
メモするのにも、すぐ取れるように小さいメモ帳やボールペン、鉛筆等を用意しておくことが大切。そうすれば、ふいに打ち合わせになったときにもすぐメモをとることができ、場合によっては、相互確認の資料にすることもできるわけですから。
一緒に仕事をする人に、理解度を確認する際には、逆質問というのも有効。どう考えたか?どういう理屈か?というのも。いい加減に聞いてたら、答えられないので、きちんと会議を聞くようにもなりますし。あと、理解不足でのミスも減ります。
相互理解を高めるのにも活用できそうです。
最期に、メモは適宜見直すこと。とりっぱなしはダメ。振り返ることで成長がある。
気付きの力を上げていくというのは、仕事以外にも様々なことに使えそうなので、ぜひ力を上げて行きたいものです。