ガンダムUC 6 重力の井戸の底で/福井晴敏 ~砂漠をいくところは、なんか昔を思い出してしまう。~
ガンダムUCの舞台が地球に。
ダカールとか、懐かしい。Zの時代でクワトロさんが演説したところだ!とか思いつつ読み進めました。
なんか、ところどころで過去のガンダムのオマージュが入っているので、読んでて気づくと「おおおっ!」と思ったりしてますので、比較的読みやすかったと思います。
特に、砂漠を歩いていくシーンとかアムロの話と一緒だ!と思ってしまいましたし。
砂漠を歩いていくシーンの中で途中砂嵐にあいますが、その中の記述がいいなぁと。
風音を圧し、鳴動する大気を突き抜けて、遠い空の向こうにまで突き抜ける音。《ユニコーン》の中でも聞いた音ーーーあれはマシーンに増幅された自分自身の鼓動であったか、バナージは微かに残った意識の底で思いつく。この鼓動に従って、人は無慈悲な自然と闘ってきたのだろう。脆弱な個を守るために群れを作り、社会を作り、文明の殻で世界そのものを圧迫するまでになったのだろう。その無茶苦茶なまでの生命力は、悪であったか?宇宙世紀に至るまでの永い戦いの歴史は、やがては無為に帰する滅びの記憶があったか?否、とこの鼓動が訴えている。答を出すのはまだ早い。我々は途上の者たちである。流れを絶やすな、と。
UCに秘められているメッセージがおぼろげに見えてくる気がします。人の歴史・進化・適合とかと関係あるのかもしれないかなと思ってます。
それにしても、人々の執念・怨念というのは恐ろしい。
最初潜水艦がつぶされるなど意味不明な現象が続いていきますが、それが新型のMA(シャンブロ)というのが。。。そして、それは味方のはずなのに、きづいたらUCがそれと戦うという。。。
なんつうか、バナージは行き当たりばったりの撹乱因子になってるなぁというのが印象。シャンブロが暴れまわって、無差別化しているのも問題だとは思いますがね。。。
でも、でかいMA(シャンブロ)は強いし、バリア的なものももっているしで、どう倒すんだろう?とか思ってたので、読者としてはいいかなと思いますがね。
話がどう落ち着いていくのか?それがまだ読めません。バナージの行き当たりばったりぶりが予測しづらくしている感じがします。
最後の黒いUCガンダムがでてきたところで終わりますが、このあとどうなっていくのか?そっちも気になっています。
そういえば、ガンダムUCが日曜7時から始まってますね。
このアニメに追いつかれないように読み終わるといいなぁ。でも、今のペースだと確実に追い抜かれそうな気がします。
追い抜かれたら、アニメをみてしまって本を読む気力を失う可能性大だから、少し優先的に読み進めていくことにしようかなぁ。

機動戦士ガンダムUC(6) 重力の井戸の底で (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井 晴敏,美樹本晴彦,大森倖三
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: 文庫
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