半沢直樹シリーズ 第4弾。
本屋さんにいったら、単行本が販売されていたので慌てて購入。通勤時にちまちまと読んでいきようやく読み終わり。
今回も非常に面白かった。次回作はどうなんだろう?楽しみにまっておこうかと思います。いつになるか全然わからないですけどね。
話の規模から考えれば、次回作があるなら、今回より大きな話になっていくのかなぁ。。。規模がでかくなると厳しいですね。医療あたりなのかな?なかなか難しいや。。。
今回は、政治の世界にまで話が拡大して大きくなっています。
もとの話がおそらく、JALの経営破綻、リーマンショック、民主党政権といった話が舞台になっているものかと。
まだ記憶が新しいので、モチーフとなっている人は誰だどろうか?というのを考えながら読み進めました。いろいろと解説や考察されているHPがあるので、そこいらはその方々に任せるとして。こちらは感想をメインに書いていきます。
うーん、結構辛辣なことを書いているなと思いつつも、ある意味政治ショーに翻弄されていく会社を見ていると哀れという感想しかないです。
最後はいつも通り、溜飲が下がる形で終わっていくのですが、ただすきっりと終わった感じがしないのは、その後の民主党の結末やら東日本大震災が頭によぎったからですかね。このJALの破綻を終えてから、震災対応に二転三転して、一気に民主党がボロボロになっていくのを見ていると、どこか半沢の活躍はなんだったんだろう?とむなしさを勝手に考えてしまいます。
現実には、最終的に債権放棄に至るわけですが、そこいらを書いていくともっと大変な話になってしまいそうで。。。
まぁ、そこいらを考えていくと、半沢の活躍もどこかむなしさを感じます。この話で得をしたのは官僚側だったということですかね。
新政権にうまく意趣返しをして、評判を落とし、銀行側には最終的には債権放棄をさせる。そうして、帝国航空を再建の道筋を作る。こういう流れが裏に見えてくる感じがします。
ただなぁ、JALの内部話の本を以前読んでいて、破綻は当然という感じも受けていたので、どうにも。。。
単純に読むだけでも面白いのに、こういう背景の話を踏まえて読んでいくというのもまた違う面白さがあります。こういう複数の面で読めるというのは面白い本だと思います。
半沢の「やられたらやり返す、倍返しだ」の言葉がでてくると、もうすぐ話が終わるし、次の反転はないなと思えてくるのもいいですねぇ。
この本の中でついうんうんとおもったのは次の言葉。
きっちりとけじめをつけるのが、バンカーの掟だ。
これは、仕事でも気持ちを引き締めていきたいなと。けじめをつけるのってどこか面倒になることが多いんですよね。ただ、けじめを自分でつけずに別の人に任せると、任された人はイラっときてしまう。そこを踏まえるとなかなかできないと思えてきます。気を付けないとなぁ。。。
次は池井戸作品の他のシリーズに手を出していこうかな。いつかは花咲舞シリーズにも手を出してみるかぁ。