Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

そして生活はつづく/星野 源 ~日常からよくここまで切り口を見つけられるなぁ。。。~

星野源さんというと、いまや売れまくっている俳優さんであり、ミュージシャン。マルチな才能をもっている方。

その方のエッセイ集です。

 

個人的には、LIFEやおげんさんのイメージが強いですが。。。

 

本の中身から行くと、最初の携帯電話料金滞納の話が一番目でインパクト大。いやぁ、だめ人間じゃんと。そこで、そのあとの話がまぁ、あるだろうなぁというのがすらすらと入っていくという不思議。

ただ、その内容でも、自分でもあるあるというか、ちょくちょくやらかすことがあるので、親近感がわいてくることも。

 

孤児院的に、本編よりもあとがきで書かれているこの言葉が印象的。

「なにげない日常」の中には「なにげない日常」しかない。素晴らしいものなんてない。その中から素晴らしさ、おもしろさを見いだすには、努力と根性がいります。黙ってても日常はおもしろくなってはくれない。見つめ直し、向き合って、物事を拡大し新しい解釈を加えて日常を改めて制作していかなきゃならない。毎日をおもしろくするのは自分自身だし、それをやるには必死にならなきゃ何の意味もない。

一生懸命生きなきゃ毎日はおもしろくならないってことだ。

 

何気ない日常が素晴らしいというけど、それを素晴らしいと思うには、いろいろと努力がいる。それをざくっと切り込んでいていいなと。

毎日を一生懸命に生きる。これってなかなか難しいけど、やっていくことが大切なんだろうなと。

自分も病気から退院した後、そういう気持ちでいました。通院することもあり、大変でしたけど、普通に生活すること自体が新鮮で非常にうれしかった。何気ない日々ってすばらしいなと。それからしばらくたつと、当たり前になると欲がでてきて、物足らないような日々が。

そうなってしまっている今の現状を考えると、この言葉通りに新鮮と感じれるように必死に生きていく必要があるのだなと。

毎日をよくある日々の繰り返しと思い、惰性的に生きていくのではなく、日々を新鮮な気持ちで向き合っていく。そういうことも大事なのではと。

仕事していると、順調な状況が続くと、ついついよくある日々と思ってしまいがちですよね。特に、何も起きない通常の日々が続くと。。。理想的な状況なんですけどね。刺激的な日々のほうが楽しいけど、疲れちゃうんですよね。ないものねだりなのかもなぁ。。。

何もない日々の中で、少しづつ変化を起こしていけば毎日が変化のある日々になる。そういう工夫や努力が必要なのかもしれません。

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)