新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで/審良 静男,黒崎 知博 ~なかなか理解が進まない。。。~
冬の寒い時期をすぎましたが、冬の寒い時期になると、なぜか風邪がはやり始める。
冬は、空気も乾燥するため、免疫力が低下することで、風邪の細菌やインフルエンザウイルスに対抗しきれなくなるかららしい。
免疫力をあげるには、食事に気を使ったり、運動したりするといいらしいというのもよく言われます。
ただ、免疫力というのを漠然と言われても、いまいちイメージがわかない。
なんなんだろうな?と思いつつ、読み進めていると、次の内容がありました。
従来の免疫の見方では、わたしたちのからだを病原体の侵入から守っているのは「免疫細胞」とよばれる特定細胞だった。ところが、細菌やウイルスを認識するセンサーが全身の細胞に分布しているという事実は、この見方を一変させる。からだのいたるところで病原体が感知され、警報物質が放出されるのだ。免疫は、免疫細胞だけがつかさどるギルド的なシステムではなく、全身性のダイナミックなシステムであることが明らかになったのである。
免疫力というのは、何か特有の役割をもった細胞がいるのではなく、体全体のシステムで成り立っているものだそうです。
ただ、気になるのは、全身が免疫の入り口となっているのであれば、いたるところで、免疫反応がでてもおかしくないのでは?と思ったのですが、その心配はなさそうで。。。
免疫はダブルチェックが原則
ダブルチェックをしているということなんですねぇ。
相手を発見しても、無害であればスルー。敵だと判断すれば、急遽対応を始めていく。
どこか、サッカーやバスケのように、相手が自身のゴールを狙ってきたときに、いまどっちのチームがボールをもっているのか?と判断し、敵がもっているとすると、対応してボールを奪うように動くという仕組みができているということ。
そう思うと、どこかこの免疫に絡む医薬品の開発は、免疫や細菌との知恵比べという感じがしてきます。
免疫に敵と判断されず、しれっと、細菌を攻撃する。そういうのを作っていくのは非常に難しいことなんでしょう。
だからこそ、多くの開発資金がかかって、さらには認証に時間がかかる。
そう思うと、なかなか開発が進まないでしょうが、このことを突き詰めていくと、免疫疾患やがんの治療につながっていくので、研究されている方々の日々の検討をしっておきたいような。。。
なかなか難しいですね。。。
新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで (ブルーバックス)
- 作者: 審良静男,黒崎知博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/19
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