いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン/大塚 雄介 ~ニュースになったけど、よくわかってないんですよね。~
ビットコイン(BTC)というと、昨年末に急激な上昇で、大相場に。ただ、コインチェックのNEMの流出があったりしたので、各国が規制に入ろうとしたりしてます。
仮想通貨というだけで、不思議な感じがしますが、
個人的にもうちょっとウォッチングしていようかなと思いつつも、新しい技術なので、あまり知らずに毛嫌いするのもなと考えて本書に。
電子書籍で安かったというのもあります。
ビットコインは、発行枚数の上限が決まっており、有限な金と同等であるからこそ意味がある。
そして、ビットコインの最初の使用は、ピザだった。ピザ2枚が10000BTC。いまの相場を思うと、恐ろしく高額な気がします。
それが2010/5/22。それからたった8年くらいで、高騰してニュースになったり、規制のことが検討されるくらいの話に。。。
そう思うと、時間がたつことの速さと、新しい技術が世の中に広がっていくことに時間がかかるけど、広がり始めると一気に進むなというのが印象。
読んでて思ったのは、仮想通貨がひろがっていくことで、いろいろと変わっていくのだなと。
以前に、銀行が仮想通貨の研究を進めているというニュースをみたときに、なぜ銀行が?という疑問に対する簡単ですが、本書を読んでて答えが見えたような気がします。
海外送金や銀行間のお金のやりとりのことが大きいのだろうなと。
海外送金や振り替えなどは、いろんなところを通っていくので、手数料がばかにならないのですが、このグローバリゼーションが進んでいく中で、一つのコスト増の要因になっているのは事実。
グローバル企業は、世界各地に拠点をもって、開発・製造・販売ということを実施しているわけですから。
モノの移動も大変だけれども、お金の移動も大変。それが、この仮想通貨の新技術普及で、大幅に海外送金の手数料を下げることができるのならば、金融業界の仕組み自体が変わってしまう気がします。
大きな金額であれば、しっかりと補償がされる銀行等に頼めばいいかなと思いますが、個人や少額であれば、たくさんの手数料を払うよりも、むしろ、仮想通貨を利用しての対応をしていく形になっていくのでしょうか?
手数料の安さと、送金までの時間。そのことが肝になりそうです。
技術的なことも記載されておりますが、そこいらはネット等で調べると多々あるので、今回は正直割愛です。
ただ、技術的なことを書いてあるのですが、コインチェックのNEM流出問題があったのこを考えると、運用面や、中の人の意識面が重要であるような気がします。
仮想通貨業者が銀行を飲み込むのか?、銀行が仮想通貨業者を飲み込むのか?、はたまた銀行と仮想通貨業者が手を取り合うのか?
どうなっていくんでしょう?
ちょっと生活からは外れている気がしますが、後々影響を与えてきそうな話なので、注視をつづけていったほうがよさそうです。
最後に、この本書いている人がコインチェックの人というのがね。。。どこかシュールな感じがしてなりません。