戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで/倉本 一宏 ~歴史って面白いな~
日本の古代の戦いの歴史を見ていくと、意外と知らないことが多いなというのが印象。
表面的に言葉を知っている程度なんですよね。どうして、物事が起こったのか?というのを知らないことが多い。
本書の最後に書かれている、刀伊の入寇に加えて、元寇のことも考えると、なかなか奥が深い。
刀伊の入寇自体、ないことになってたりはしますが、実際のところ、国として認めておらず、そういうのが遠因なのかも。
自分も読書していて初めてしったところもありますし。。。
刀伊入寇 読了 - Otra célula del cerebro
元寇ですが、発生した2回に加えて3回目以降があったのかなと思っていましたが、準備は進められていたようです。
クビライの方も、1282年、1283年、1284年、1292年と、何次にもわたって日本侵攻の準備を進めた。その一方で、使節を1283年、1284年、1292年、1299年と日本に派遣し、和平の道も模索している。
ただ、3回目の前にベトナムに1288年に侵攻して、手痛い敗北を喫している。それがゲリラ戦が主であり、大軍を相手にしてもホームでゲリラ戦を展開すれば勝てるという認識にいたっていった。
ベトナムでは作戦とゲリラ戦を駆使すれば大国にも勝てるという思想を継続させ、やがてフランスやアメリカ、中国といった大国を破ることになる。
この戦いをちょこっとWikipediaで調べてみると、侵略されているんですよね。そこを作戦やゲリラ戦で盛り返していったという感も。
この本土を侵略されていたかどうかが違いを生むのではないかなと。
それと、そのあとも陸続きであるから、中国との諍いも多々あったでしょうから、そこの差は大きいとおもうんですよね。
日本は、元寇を血肉化できなかったと書いてありますが、それはどうかなと。
むしろ、日本は水際で防ぎきれたからこそ、またその後なかなか攻め込まれなかったからこそということがあったのではと。

戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで (講談社現代新書)
- 作者: 倉本一宏
- 出版社/メーカー: 講談社
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