Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

坂の上の雲(五) ~気が付けばあっという間に読み終わり~

旅順の戦いを読んでて、どう攻略していったのか?というのが気になっていたので、ついつい読み進めていたら、あっという間に5巻読了。

いやぁ、激しい戦いだったなぁって思います。お互い死力を尽くして戦っているんだけど、なんというか、やっぱり現地で起こっていることを見るということがどれだけ大事か?というのを感じられます。

ロシア側のステッセルが前線にでていかなくて、病院の惨状ばかりしってしまって、厭戦のほうに流れていったから、最終的に徹底抗戦をする前に降伏を選んでしまったんではないか?と思えてなりません。

 

そして、黒溝台の戦い。これ、予兆があったのに、自分たちの予想の中のことを優先してしまって、実際に起こっていることを見過ごしたというか、対処が遅れたという感じですね。そして、思考停止が起こった。

そう思うと、事実を受け入れるというのと、可能性を常に頭の片隅においておくということがどれだけ大事かということ。

相手もあることですから、想定が崩れたときどうなるか?それを考えておくのも大事なんだなと。

 

これ、いまの状況だとSNSとかで情報が多く流れてきて、戦争の状態がわかってくる。でも、一方の情報だけを手に入れていると、本当にどういう状況なのか?というのがわからない。お互い都合のいい情報を流しあうわけですから。

そう思うと、情報を入手したら、その事実だけを可能な限り抽出して、それをもとに考えていくというのが大事なんだと思わされます。事実なのか?それとも誰かの推測なのか?それを切り分けずに、すべて受け入れていると、間違った方向に流されそうです。

流れてきた情報が真実なのか?嘘なのか?そういうのを見極められるようにするか、それができないなら、かりにその情報が嘘だった場合、どういうことが起こるか?起こっているか?そういうのを考えておくというのも大事なんだろうなと思ってます。

 

さて、次から徐々にクライマックスに向かって進んでいくわけですが、ちょっと箸休めで別の類の本を読んでいるので、ちょっと続きはまた今度になるかなぁ。