Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

戦略の本質 ~読み切るのに時間かかった~

半年くらい読み切るのに時間がかかった本。とにかく長いのがね。。。

 

バトルオブブリテンや、スターリングラードの戦い、第4次中東戦争や、ベトナム戦争など6つの事例を通しての逆転につながったり、それができなかったりというのを見ていくことで、戦略とはなにか?というのと、それにつながるリーダーに対してのことが書かれてます。

 

これ見ていくと、リーダーというのがどれだけ大事か?というのを考えさせられます。マッカーサーの事例やチャーチルの事例をみていると、リーダーシップをいかに発揮するか?というのがすごく大事な気がします。

リーダーシップを出すというのは、難しい。本人だけでいいわけではないですからね。組織に自分の意志を浸透させるというのがどれだけ大変か。。。

賢慮型リーダーは、個人の全人格に身体化している高質の暗黙知を認識(ものの見方)と実践(ものの作り方)を「徒弟制度」を通じて、組織の全レベルのリーダーに伝承し、自律分散型リーダーシップを発揮させ、組織のソフト・パワーを最高度に発揮させる。

 

リーダーシップに求められるのは次のこと。

  1. 他者とコンテクストを共有して共通感覚を醸成する能力
  2. コンテクスト(特殊)の特質を察知する能力
  3. コントクスト(特殊)を言語・概念(普遍)で再構成する能力
  4. 概念を公共善(判断基準)に向かってあらゆる手段を巧みに使って実現する能力
  5. 賢慮を育成する能力

いかに自分が考えていることを、多くの人に良識のある範囲内で、共通認識がある状態を維持しつつ、いかに言葉でわかりやすく伝えるか?それがスタート地点な気がします。これって、言葉にすると簡単だけど、非常に難しい気がします。

 

ベトナム戦争の経緯とか見てると、すごいわかりやすいですし。

 

やはり、物事を踏まえて考えていくと、最終ゴールは何か?というのを明確にして、そこに向かって突き進むというのがいかに大事か。途中うまく行き過ぎると上方修正とかしたくなりますが、そこはぐっとこらえて。

上方修正すると、そのギャップが発生するし、関係者の思いがばらばらになっていきますから。そして、それがまた日清戦争の日本のように三国干渉を呼び、もとの状態に戻されたり、次の戦いへの道につながる。

そう思うと、いかに進め方、勝ち方というのが大事かと思わされます。

 

ベトナム戦争の流れと、今起こっているロシアとウクライナの状況、結構似てる気がするんだよなぁ。そうなると、長引くのかなぁと思ったりしてます。

あと、第4次中東戦争のエジプトの動きの見事さと、最終ゴールの設定の巧みさには本当に参考になるところが多い気がします。ただ、反発は生むのは間違いないんだけど、戦略的にみると納得するというか。。。

チャーチルとかは戦時のリーダーとしては、いかに大事なメッセージを伝えていくか?あと、自分たちの得意分野(領土内)で戦うか?という防御しながら勝利につなげていく。そういう発想が大事なのかもしれない。

そんなことを思って読んでました。