からだの中の外界 腸のふしぎ 読了
意外としらないシリーズということで、今回は体の腸に関して。
学校で、腸についてならったのは、次のことだった記憶です。まちがってるかなぁ。
- 小腸は栄養を吸収するところ。吸収しやすくするために、腸絨毛が多数にある。
- 大腸は水分をとるところ
あまりにも乏しい知識で、話を読んでたのですが、非常に面白い。こんな身近に、ましてや自分の体に別の世界が広がっていたというのが感想です。
自分の驚きは、次の8点。
- 腸は最初にできる
- 口⇒食道⇒胃⇒十二指腸⇒小腸⇒大腸とつながっていくので、実は、外界ということ。その事実をもちつつ、栄養の吸収や、免疫機構をもつようになった。
- 小腸や大腸は、脳の指令がなくても、勝手に動いている。むしろ、だれも止められない。小腸や大腸は逆に脳へ命令(腹減った、腹痛など)もだせる。小腸や大腸は第二の脳である。
- ストレスで小腸、大腸へ影響を与える病気がある。潰瘍性大腸炎など。
- 生物の進化に伴い、腸も進化。人間は雑食であるために、様々な吸収能力にすぐれている。
- 腸内細菌は小腸や大腸にいる。特に、大腸は低酸素状態なので、その環境下で耐えられる腸内細菌が存在している。悪玉や善玉もいるけど、体調次第でどちらが活動的になるかどうかが決まる。腸内環境を整えると、場合によっては20%体重が減る。
- 最初腸内細菌はもっていない。ただ、母親から引き継ぐ。だから、地域ごとにもっている腸内細菌がかわる。日本人は、わかめのような海草を分解する腸内細菌を有している。欧米人はもっていない。
- マウスで実験すると、腸内細菌がいないマウスは、腸内細菌がいるマウスに比べて、盲腸が5倍程度まで大きくなる。
しらないことが多すぎです。
食生活でも、腸内環境を整えることができるので、食生活にも気をつける必要があるようです。ゴボウや蜂蜜などは、有益菌が喜ぶ構造になっているようです。そして、悪玉菌は苦手とするもののようです。
ストレスというのも腸内環境に影響をあたえます。過度にありすぎると体調にまで、ましてや難病にかかるほどのリスクがあるというのもわかります。ただ、ノンストレスだと人は能力を発揮しづらいので、適度なストレスが必要なのかなと思います。
難病の潰瘍性大腸炎とか、クローン病とかは、症状を抑え込むことはできても、なかなか完治することもできません。さらにはかかると、保険に入れなくなったりしますしね。。。そうならないようにするためにも、ストレスというのをうまく使いこなす、適度に息抜きをしていくというのが大事なんだと思います。
からだのことに関しては、まだまだ知らないことがありますし、このあたりはまた読んでみてもいいなぁと思います。
身近なところでも、まだまだわからないことがあるのだなぁと思うと、非常に面白いです。ただ、科学技術の進化が進んでいくことで、いままでわからなかったことが見えてくるから、不明なところが増えてるのかな?と思えています。