9割の高血圧は自分で防げる/桑島 巌 ~わかっているんだけどなぁ。。。~
高血圧に関する本 その2。
高血圧自体が、そのあと様々な病気を引き起こすというのを理解。
高血圧の対策として大事なのは、次のこと。
- カロリー制限
- 運動
- 塩分摂取量低減
といったところ。
太る⇒血流を強くするため、血圧上昇。
運動不足⇒肺活量低下による血流増のため、血圧上昇。
塩分過多⇒濃度を抑えるために、血液量増で、その血液を送り出すために、血圧上昇。
あとは、ストレス。
ストレスが多いと、それだけで血圧が増加してしまうことが多い。
タバコは百害あって一利なしとのこと。
うーん、健康体でいるのがいかに難しいかということ。
それにしても、高血圧というものが日本人の6割にあたるというのが驚きです。
そんなに多くの人が高血圧というものと一緒に生活をしているというのを知ると、つくづく不思議なものだなと思ってなりません。
そして、その人数増に対して、高血圧の薬がでていると。。。
高血圧対策をすることで、医療費低減につながるんでしょうねぇ。
ただ、定期的な運動をして肺活量を大きくしつつ、カロリー過多を防ぐというのがいまの自分にとっては大事なことなのかも。
まだ、調整の聞くうちに早め早めに対応していかないとなぁ。。。
そう思っているのになかなかできないのが問題なのかも。
知ってる古文の知らない魅力/鈴木 健一 ~お手本があるからこそ、次があるという考えもあるのか。。。~
本(小説)を読んでいると、似たような展開が多いなと思うことがあります。あ、あのときの展開に似ているとか。
そういうのを見ていると、結構面白いなと思いますし、毎度毎度新しい物語なんて、なかなかできるものではない。どこか似ているモノを作ってしまうんだろうなと思ってました。
ただ、この本を読んで、そういうものではないのだなと。
優れた物語があった場合、その内容をまねたり、オマージュしたりすることで、次の世代で新しいものを作る礎となっていっている。
すぐれた文学作品が生み出されると、それが新たな規範となって、後代の作品表現の形成に影響を及ぼす。
なるほどなと思うし、その優れた礎になっているものを小中高の12年間で習うことができるということなんですね。
そこで習ったことがあるからこそ、小説の展開を読み、その予想との違いを楽しむということができるということなのかと。
何百年もの間、人々が感情移住してきた物語の<型>を用いることで、読者があらかじめ一定の共通理解をもって作品に臨むことを可能にしてきたのです。
この差異を楽しむというのが、大事なのですねぇ。知らず知らずに身に着けたものがあるからこそ、楽しめる世界があるということか。。。
いままで読んだ本をベースにするからこそ、読んでいる本が面白いとか判断ができるようになっていく。まさしく積み重ねがあるからこそ、個人個人での楽しみが変わっていくということなのでしょう。
うーむ、なかなか奥が深い。。。
銀行員はどう生きるか/浪川 攻 ~原点を見失わずに、変わっていくしかないんでしょうね。。。~
メガバンクが人員を減らしていくという報道がでたり、地方銀行が合併したりと変化の激しい金融業界。
その激動の中で、銀行員がどうなっていくか?ということ。
現状、フィンテックとかが推進していくと、営業といった顧客と接する(フロント)は残っていくけども、銀行で現在人力でやっている処理部隊(ミドル、バック)が必要なくなっていく。その余剰人員を営業(フロント)に回していくことで、効率を上げていく。そういうことが進んでいっている。
ただ、今の銀行は、顧客からの預金の運用先がなかなか難しく、国債を購入したり、日本銀行に預けたりしている。そこに対して、マイナス金利とされてしまっているため、利回りがほぼ保証できず、自ら動いて金を貸していき、利息をとらないと利益があがらない構造になってしまっている。
少なくとも、人件費といった固定費は稼がないといけないというわけですし。
結局、読んでみた限り、フィンテックが進んでいく限り、どんどん役割がなくなっていくのを考えてみると、銀行員が原点に立ち戻るということになるんですかね。
ビルゲイツは、「銀行はいらなくなる、ただし、銀行機能はいる」のような趣旨の発言をしているようですし。
顧客と一緒に考えて、顧客にあった最適なものを提案していく。その中で、融資であったり、保険や証券の案内であったり。
そのためにも、知識をつけて、ファイナンシャルプランナーといった資格をつけて、資格をもとに商売をしていく。
まるで、銀行員というよりも、士業といった感じになっていくんですかね。
最後に、本書の最後の言葉。
銀行が激変するなかで、銀行員の職場環境も社会的な立場も変わる。安定も失われるだろう。しかし。銀行本来の役割は何ら変わらない。それを強く意識せず辞任削減のみで胸を張る程度の浮ついた経営者は人工知能に替わればよいが、顧客とともに悩み考える銀行員は、いかにすぐれたIT技術でも代替できない。
現状に胡坐をかいていては、現状維持はありえない。先を見据えて、将来大きくなるようにあがいてみても、失敗してしまうこともままある。
そう思うと、どの業界でも同じなのかもしれません。
〈麻薬〉のすべて / 船山 信次 ~影響力の大きさをきちんと知っておくことが大事なんですね。。。~
麻薬。
その不思議な言葉を考えると、あぶないものというイメージしかない。
ただ、治療とかで痛みを散らしたりすることもできるし、麻薬が進んだからこそ、心臓手術といった難易度の高い手術ができるようになり、医療が進歩したというのもあります。
まさしく、好悪の背反があまりにも大きな存在という感じがします。
本書ですが、その麻薬について書かれているのが次のこと。
これまでに、麻薬についての社会的な側面や人体への影響の面から書かれた本はあるものの、不思議なことに、麻薬そのものの来歴などについて一般の方々向けに平易に書かれた本は見当たらない。そこで、麻薬について博物学的な観点からまとめてみようと思ったのがこの本である。
そして、この言葉がなかなか難しい言葉。
「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」
知らないからことを知らずに恐れるというのも大事だけれども、知ったうえで、その危険性を知ったうえで恐れる。ということが大事なんだろうけど、難しい。
自動車も危険性だけ見れば、あぶない凶器になるけども、利便性を考えたり、安全性能を考えると、安全なものになっていっているとも考えられる。ただ、まだ人に頼っているところが多々あるのを考えると、危ないものである。そういう認識を向けられるか?なかなか難しいなと。
麻薬についての内容については、本書で読むと結構楽しめます。
ただ、最後に麻薬をなぜ規制されなければならないか?というのが書かれています。ここは上記のものを知ったうえで恐れるという意味でも知っておいたほういいことだと思います。
麻薬にまつわること
- 本人:妄想や幻聴、そして、多大な金銭的損失や社会的信用の失墜で長く苦しむこととなる
- 麻薬を入手するために支払ったかねが闇の組織に流れて、まともな使われ方にならない。他の犯罪の後押しになる
- 麻薬の耐性により、必要なものが増えていくことで、どんどん金銭がでていく。足らなくなると、いままでの仕事をすてて、麻薬販売や強盗といった犯罪を犯すようになる。
こういうのを見ると、麻薬がなぜ規制されるべきかというのが見えてきます。
本人だけの問題ではなく、多くの人々に影響を与えるからこそ、やってはいけない。適切な処理を行い、医療行為においてのみ使用されていくべきなんでしょう。
麻薬はアヘン戦争の原因になったりとしたのを考えると、戦争の引き金を引くというのがわかりますし。
ヤクとカクの扱いは人類に未来があるか否かの鍵をにぎっているといってもよかろう。
こういうことを考えると、なかなか重たい話の本だなと思います。
戦争調査会 幻の政府文書を読み解く/井上 寿一 ~こういうのがあったことすら知らなかった~
第二次世界大戦が終わった後、日本で立ち上げられた戦争調査会。
幣原喜重郎内閣の主導で立ち上げられ、41回の会合が開かれた。ただ、GHQの意向をうけて、吉田内閣のときに1年弱の活動で中止となったというもの。
この戦争調査会。ねらいは、次のとおり。
日本人自らの手で開戦、敗戦の原因を明らかにしようとしたもの
この本に書いてあるのは、新しい情報の類はない。ただ、膨大な情報がある。そこを読み解いていくことに意義がある。
歴史は多様な学び方を許容する。今日の問題関心と視点から当時の史料を読み解けば、歴史を活かすことができる。
この本を読んでの感想は、世の中で習っていった内容を憶えていくのではなく、その時々のデータをもとにじっくり見て、考えていかないとダメだなということ。こういうことって、難しいというのもあるけども、むしろそういうのをするのが大事なのかなと。
特に驚きなのが、第一次世界大戦後のブロック経済になっていく中で、日本がブロック経済に対して対抗するがごとく、輸出を増加させていたということ。
これはすごいなと。
頭の中では、ブロック経済⇒日本困窮⇒打開するために戦争へというイメージだったんですけどね。。。
その認識ががらがらと崩れていったという感じです。
あと、日独伊三国同盟が日本を苦しめる方向に進んでいったりと、見ていくと非常に考えさせられます。
むしろ、打った手が悪手というのを繰り返していったのではないかとすら思えてくるくらい。
ただ、当時の状況を踏まえると、現実的には、難しいのかもしれないですが、そうでなくても最善の手はなかったのか?というのを考えてしまいます。
そして、日本とアメリカの差ででてくるレーダーの話。
そのレーダーに関することについて一つ。
戦前の日本のレーダー技術開発は、米英に対してそれほど劣っていなかった。レーダーに必要なアンテナは「八木アンテナ」として知られるように、八木の発明だった。
その特許を特許切れにさせてしまい、そのアンテナをもとに、大量の研究者をつっこんでいった米英。その研究姿勢に対する差もあるのかなと。
工業力の差はいかんともしがたいところもありますが、こういう科学技術の面でも負けてしまったというのが大きいですねぇ。
そういうのを見ていくと、戦争の中身もそうだけれども、その前の部分でだいぶ差がついていたんだとかいろいろと考えさせられます。
最後に、この一言を。
戦争は単一要因ではなく、複数の要因の複雑な相互連関の結果として起きる。戦争の直接的な体験者がいなくなって何年、何十年を経ても、戦争の時代の全体像を考えつづける歴史的な想像力を鍛えなければならない。
想像力か。。。そのためにも、全貌を知るということが大事なんでしょう。
また期間をあけて読むこととします。
オートキャンプがわかる本 (Weekend Outdoor) ~習うより慣れよですかね。。。~
車中泊の本を読んだのちに、オートキャンプの本へ。
オートキャンプ自体はするつもりはないのですが、装備自体に何を用意しておいたほうがいいのかは参考になると思ってです。
星を見に行ったりしたときや、朝日とか見に行った時に、気持ちよく休みたいというのもありますし。
料理関係のことを考えると、ガスカートリッジがいるかなと思うけど、この準備よりも後片付けが大事だなということ。
食材のごみももちろんのこと、ガスカートリッジ系についても、残っているガスを抜いてから処分。
あと、車に積みっぱなしにしないというのも肝要。温度があがると爆発する可能性もあるので、直射日光も避けると。
基本使わないときは、室内で日光が当たらないところに保管しておくと。
当たり前のことなんだろうけど、意外とやらかしそうなことだなと。
バーナーあたりがあると、近場で食材を購入して、それを料理したりできるのがいいんですけどね。
そう考えると、手軽にかつおいしく食べれるものを用意しておくのが大事かなと。
こういうのは慣れなんでしょうけどねぇ。。。
キャンプをするのには、場所の設定も大事。
川原とかもいいけど、増水時にどうなるのか?というのも考えておくこと。
そういうのを考えると、経験を積んで、準備から楽しめるようになっていくのが大事なんだろうな。。。
走ることについて語るときに僕の語ること/村上 春樹 ~フルマラソン走るってすごいわ。~
走ることについて、村上春樹さんが書かれた本。
本書を読むまで、あんまり知らなかったのですが、村上春樹さんって、毎年フルマラソンにでているのですね。
その2つにでながら、多くの著作を書かれている。そういうのを知るだけで、超人だなと思わされます。
フルマラソンを走るために、毎日10キロ程度走っているわけですし。そう思うと、なかなかできることではないし、よく走っている人が足をやったというのを聴くのですが、それに対してタフな体だなというのが印象。
そして、アテネ・マラトンの間を走ってみたりとか、サロマ湖でのウルトラマラソン(100キロ)に挑戦したりと、非常にアグレッシブ。
そういうのを読みながら、つい先日読んだ高血圧の本のことを考えると、村上春樹さんって高血圧とか関係ないんだろうなと思ったり。
あ、でも、ヘビースモーカーともいうからとんとんなのかな?でも、すごいとしかいいようがない。
でも、ウルトラマラソンをしたあとのモチベーションが下がっていたときに始めたのが、トライアスロン。
走るのと泳ぐのは得意だけど、自転車が苦手だそうで。
でも、普通、トライアスロンとかやらないですし。。。
ただ、著名な作家が、日々のスケジュールの中に走るという運動を入れているというのを知れたことが本書を読んでの感想。
忙しいというのを言い訳にして、運動をしないというのはダメですねぇ。。。
少しは運動をしてみようかな。でも、トライアスロンはしません。まず、泳げる自信が一切ないですし。