Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

トヨタ 現場の「オヤジ」たち/野地 秩嘉 ~オヤジはすごい。~

河合満さん。トヨタの副社長。

河合満 - Wikipedia

その方を通して、トヨタという会社に多く存在する現場の「オヤジ」たちについて書かれた本。

 

トヨタの副社長になられる方というのもあり、ものすごく強烈というのが印象。エッセイであるから非常に読みやすいが、どの方もオヤジと呼ばれる方は、人間身があり非常に好感が持てる。

特に、工長となったときに帽子を与えるのを残したのもいいなと。工長という地位につき、部下の面倒をみていくという覚悟をその帽子一つを渡すという行為でもって表している。

効率というのを追い求めていても、人の心に関わる節目のところは残して置いていったほうがいいということなんでしょう。

 

ここから気になる言葉。河合さんが先輩から言われた言葉。

現状維持は退化だぞ、常に先へ先へ行くんだ

現状維持でよしとはしない。周りが先へ進んでいるから、現状維持では退化というか遅れとなっていく。

 

人材育成について。

金を出して、失敗しても、そいつがわかればそれでいいんですよ。育てるって、そういうことなんですよ。

現場で教わって、現場で失敗して、現場で育つ。

スマートな経験ではダメで、失敗して反省させていろいろと考えることができるようにしていく。

 

そして、ロボットの使用について。 

まずは人間の技能を上げる。手作業とラインにおける技能をスパイラルアップしていかなければならない。技能のある人がロボットに教えれば、もっと高いレベルの溶接をするようになる。

結局、ロボットは人間が設定した範囲内での最適化はできても、そもそもその設定が間違えていたら意味がない。

それよりは、そのうまい人を育成して、その物まねをさせることが大事。

 

こういうのを見ていると、人材育成というのは時間もかかるし、失敗をみすえていかないといけないと考えると、なかなか先が長い気がします。

トヨタ 現場の「オヤジ」たち (新潮新書)

トヨタ 現場の「オヤジ」たち (新潮新書)

 

 

一生お金に困らない! お金がどんどん増える本(日経ホームマガジン) (日経WOMAN別冊) ~お金のことってわからないことだらけ~

将来的にお金がどのくらい必要なのかわからないことが多い。

だから不安に襲われることがあり、必要以上に貯蓄がいるんじゃないかと考えてしまったりすることも。

 

老後までに必要な金額というのが、

65歳までに必要な金額=月々の生活資金×12カ月×30年ー退職金ー月々の年金×12カ月×30年

そこで導き出されたのが、自信にとって必要な金額。

 

この式を見ていると、老後にどのような生活をしたいか?するのか?によって必要な金額がかわってきます。

年金が多い人は、あまりためずにいけるかもしれませんが、年金が少ない人や生活コストが高い人は、不足してしまう。

そう考えると、お金をある程度計画的に貯蓄していく必要がある。

あと、生活コストを抑えるというのも大事。いや、なかなか生活コストを下げるのはできないそうなので、現状維持を続けるというのが大事なのかも。

 

そして、お金を貯めるのには、天引きやら投資やらを活用していく。

 

そんな感じでためていけばいいようです。

 

目標値を明確にすることができれば、年間をどれだけ貯めていけばいいかがわかるので、そうなるだけでもだいぶ楽かなと。

不安に襲われてたくさん貯めなきゃと思うよりも、目標値をしって確実に歩んでいったほうがだいぶ楽なわけですから。

 

さて、いろいろと見直しをしていこうかな。。。 

世界で最もイノベーティブな組織の作り方/山口 周 ~ビジョンかぁ。。。~

最近、よく聞く言葉の一つである「イノベーション」。

翻訳すると、「技術革新」。

このイノベーションを起こしている会社としては、GoogleとかAppleとかが有名です。

 

このイノベーションを起こすにはどうしていけばいいのか?というのが本書。

ただ、この一言がある意味痛烈。

フォーチュン社の調査結果を見る限り、「最もイノベーティブな企業」のランキングが上がれば上がる頬、イノベーションを経営課題として掲げている企業が少なくなるという事実です。

つまり、イノベーションを起こしている企業というのは当たり前なので、イノベーションを起こすなど書く必要がない。

一方、起こしていない会社がイノベーションをというのを書くというのを見ると、ないものねだりという感じを受けます。

 

このイノベーションを起こす人材の特徴は次のようです。

  • 仕事の面白さをモチベーションにしている。
  • 「概念的思考力」「情報志向性」「顧客志向性」といったコンピテンシー項目で高いスコアをマーク
  • 事業ドメインをまたがった異動経験が豊富
  • 非専門家

こう見ると、ある特定の分野での専門家を育成するということ自体が、イノベーションを起こしづらくしているとも。

専門家を作りたいのはわかるけど、世の中が複雑になっていく中で、様々なことをでき、そして顧客ニーズすら把握している人間というのが必要になっていくんでしょう。

むしろ、そういう人間でないと新しいものを生み出せないということか。。。

 

そして、イノベーションを起こすリーダーというのは、ビジョン型(長期視点の提供)と、育成(能力の拡大)の2つ。

上司のイメージである指示命令型(即座の服従)や、ある意味憧れでもある率先垂範(模範の提示)では、なかなかイノベーションは起きないようです。

 

ビジョンを合わせるというのを考えると、どうしてやるべきなのか?というのを部下に説明を繰り返して、理解をもって動くような人材を育てていくということ。

結局のところ、リーダーと部下とのコミュニケーションや人間関係が大事ということ。何かあったら、そっと助ける。サポートに入るようなリーダーがある種理想なのかも。

そして、ビジョンを示す時には、「Where」「Why」「How」を明示していく。そこがぼやっとしていたら、なかなか理解が進まないですから。

ビジョンに求めらえる最も重要なポイントーーーそれは「共感できる」ということです。

これ大事だよなぁ。。。

 

将来が順調な時代であれば、率先垂範型や指示命令型がよかったんでしょうけどね。先が見えない世の中だと、それだと難しいのかもしれません。

世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (光文社新書)

世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (光文社新書)

 

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?/門倉 貴史 ~世の中を数字で表すのは難しい。。。~

経済効果、交通事故の死亡者数などの報道ででてくる統計的な数字について、そのまま受け入れてしまいがちです。

ただ、仕事をしていると、統計学的な考えを使うことが多々。

それを踏まえて思うと、でてくる数字はどういう設定の下にでてきた数字なのか?というのを考えるように。

 

この本を読んでて、その感覚で正しいのだなと。

 

面白いと思ったのが次のこと。

1.国の貿易収支については、全世界の貿易収支を足すと、±0にならずに、マイナス側にふれる。

理由:金利等の儲けは報告していないのではないか?借金等マイナスについては、きちんと報告。

これって、タスクヘブンのときの論理に近い。

 

2.交通事故の死亡者数は、事故後24時間以内に亡くなった方をカウントしたもの。24時間を超えたのち亡くなった方はカウントされない。

というのを考えると、実際は交通事故でなくなっている方は多いということなのかな。

 

3.経済効果は負の側面を見ておくこと。

チームが優勝したということでの経済効果は、海外からの方が増えるのであれば、効果があがるのだけれども、基本国の中の話なので、そんなに変わらない。優勝したチームのファンは、財布の紐を緩めるかもしれないけど、負けたチームのファンは逆に財布のひもを締めることがある。

現に、古い例だけれども、愛・地球博のあったとき、東京ディズニーランドは来場者が減り、儲けが減ったらしい。

そういうのを考えると、全体でどうなのか?というのを見ていかないといけない。

経済効果を試算するなら、ある特定の範囲でどういう条件かを明確にする必要がある。

 

まぁ、各国の経済指標や成長率も同様に見ていかないといけないということ。

怪しいところも多いですからね。

 

あと、GDPには地下経済はカウントされていないので、GDPも正しいというわけではない。

世の中を数字で表すというのはなかなか難しいものなんですねぇ。

統計数字を疑う?なぜ実感とズレるのか?? (光文社新書)
 

 

残業の9割はいらない ヤフーが実践する幸せな働き方/本間浩輔 ~コミュニケーション不足をどう解消するか?ですかね。。。~

働いていると、残業をすることになることが多々。

ただ、残業ありきで働くのではなく、所定の時間内に終わらせてさくっと帰って、ゆっくりするなり、家族とのんびりしたりとかいろいろとしたいのに、仕事ばかりの感じになってしまうことも。

ましてや、通勤時間に1時間以上かかる人はなおさら。

 

そんな中、国から「働き方改革」なるものが提案されて、いろいろと仕事のやり方を見直したりというのが。。。

残業を減らすだけが目的な感もありありと感じてしまいますが、それ以上に働き方の多様化、ダイバーシティ化が進んでいくのかなと。

在宅勤務やら、テレワークとか、シフトをずらしたりとか多様な働き方が増えていくとなると、どうしても意思疎通がうまくいかず、やり直しが増えたり、管理者に逐次問い合わせて速度感がなくなっていく。

その対策としては、権限を徐々に部下に移行していき、その場で判断できるようにしていくというのが肝要なのかなと。

権限を移していくとなると、上司と部下で方向性が一緒になっていないと、目的がバラバラになってしまうことも。

上司が目先のことしか考えていないのに、部下が先を見据えたことをやり始めたりとか。。。逆もしかりですね。

 

この上司と部下の意志疎通をいかにうまくするか?というのが、仕事の効率になり、残業をするかしないかの要因の一つなのかなと。

 

個人的には、ヤフーの取り組みとしているこのやり方はいいなと。

上司と部下が週に一度、30分間対話する1on1ミーティングを全社に浸透させてきました

基本的に、上司と部下が対話したりしていくことで、お互いがどのように考えているかとかをすり合わせていくんでしょうが。。。

上司が一方的にしゃべると、それは部下に疲労がたまりますから、基本、部下8割、上司2割くらいというのが理想なんでしょうかね。

むしろ、コーチングのように話を聞きだすという形をとることが大事なのかなと。

「将来どうしたいのか?」とか、「どういう仕事がしたいのか?」などなど。あとは仕事の困りごととか。

いろいろと悩んでいることを聞いていけば、お互い何を思っているか?どうしていきたいか?というのがわかってくれば、目標のすり合わせもできるわけですからね。

 

コミュニケーション不足での仕事のやり直しは直せそうな気もします。

むしろ、気軽に話せる関係になっていけば、いいんでしょうねぇ。

 

そして、残業をうまく減らしていけるようになれば、やりたいことや興味のあることから学んでいけばいい。

人生100年時代についても、一人ひとりが自分の問題としてじっくり考えて、幸せに生きるための選択をするべきです。

 自ら学んで、選択肢を自ら増やしていく。そちらのほうが選んだ道について責任感がわくんじゃないかなと。

どこか他人ごとと考えると、しなくなりますから、自分事として考えていく必要があるんでしょうねぇ。。。

残業の9割はいらない ヤフーが実践する幸せな働き方 (光文社新書)

残業の9割はいらない ヤフーが実践する幸せな働き方 (光文社新書)

 

日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業/中原 圭介 ~先行きについていろいろと考えてしまいます~

昨今のAIが仕事を変えるというのが結構気になるところが多く、本書を手に取ってみました。

AIで仕事が効率的になり、新しい仕事が生まれていく人もいれば、AIに仕事を奪われるというのも言われてます。そして、生き残っていくのは、AIをうまく活用できる人材だと。

 

本書を読んで思ったのは、士業はAIの脅威にさらされていくのでしょう。

公認会計士や弁護士、果ては医師。過去の例をもとに判断していくとか、パターンが決まっているというものについては、まさしくビッグデータを活用していくというのはAIの得意中の得意のところになるわけですから。

そう思うと、これからの高齢化社会で医師の需要は増えていくように思えていますが、徐々にAIの活用が始まると、そこまで必要でなくなっていくのかもしれません。

 

あとは、自動車産業の電気自動車への方向転換ですかね。

すべて電気自動車へ変えていくというのはある意味夢物語のように個人的には思っています。理由は、充電とかの話ではなく別の理由で。

おそらくですが、今の技術で進むなら材料が足らなくなるんじゃないかなと。まぁ、技術革新であたらしいものがでてくると話は別になりますが。。。

電池や磁石なんて、使える元素が決まっているからその元素の埋蔵量から逆算していけばある程度は読めてくるだろうけど。。。うーん、リサイクル技術が進むという前提で進むんですかね。そこいらがいまいち見えてこないのが不思議。

 

電気自動車になると、部品点数も減る。さらにはAIで効率化やロボット化が進むと、必要な人も減るとなると、どんどん雇用が減っていくんでしょう。

ただ、AIで効率化やロボット化が進むと、雇用は減るわけだから、収益はあがっていくんだよなと思うと、どうなっていくんだろう。

むしろ、働ける技能をもっている人とそうでない人とで大きな差が生まれていく感がしてならない。

そこいらを埋めていくようなことをしていかないと社会不安が起きていってしまいそうですし。うーん、舵取りが難しいですね。。。

 

未来をきてみないとわからないけど、徐々に進んでいくことであれば、早いうちにその対処をしていかないと生き抜いていけないですね。

そう思うと、先行きをじっくり考えながら行動していきたいですねぇ。 

日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業 (講談社現代新書)

日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業 (講談社現代新書)

 

仕事は楽しいかね?《最終講義》/デイル・ドーデン ~今回も参考になりました~

仕事は楽しいかね?の最終講義。

いままでの2作が非常に面白かったので、最終巻も読んでみました。

 

現状に閉塞感を感じて、新しいことをしていこうと考えていても、始めるタイミングがいつがいいのか?というのがいつもよく分からない。今なのか?半年まったほうがいいのか?などよく悩むことも。

待っていたって”適当な時期”なんか決して訪れないし、”成功する”ために必要なものがすべてそろうこともない。

始めようと思ったときに、始めていくという覚悟のほうがいいんでしょうねぇ。そのための算段を立てて、計画を立てて始めていく。そのほうが前を向いて進めていくのに、ちょうどいいのかもしれない。

まぁ、始める前に周りの状況とか見とかないと、いろいろと反発にあいそうですが。。。

 

新しいことを見つけられないということを思うことも多々。ただ、そこで立ち止まるのではなく、好奇心が大事なのかなと。

好奇心こそが、無敵の強みなんだ

新しいことを始めようとすると、好奇心をしておかないといけない。

そして、新しいことを始めると、失敗のことを考えてしまうけど、始めること自体が成功の始まりであり、新しいことを手に入れられると思えば、失敗ではない。

試してみることに失敗はない。

 

新しいことをやっていくのには熱意も必要。その熱意は伝染していく。

彼の熱意は周りの人に伝染する。彼にはみんなに展望を与える能力があるんだ。

熱意のある人がいれば、うっとおしいと思う人もいれば、あの人のように新しいことをやってみようかなと思う人もでてくる。新しいことをやっていこうという人が増えればいい。

そうなると、周りのレベルが徐々にだけどあがっていく。

最高の社員になるつもりなら、待っていないでとにかく実行する人間、周りのレベルを引き上げる人間になる覚悟がいる。

 

そういう人を集約すると次の言葉に。

どこからでも、どんな人からでも新しいアイデアを見つけてくる人は、心の広い人です。

実験を愛し、よく学ぶ人は、勇気のある人です。

決して最後まで到達できないと分かっていても理解しようとする人は、思いやりのある人です。

求められていないのに与える人は、寛大な人です。

 

まずは、興味のある新しいことを試していく。

その第一歩を踏み出せるかどうかなんでしょうねぇ。。。

そのためにも、どういうところに面白いところがあるか?日ごろからアンテナを張り巡らせておく必要がありますね。。。

 

仕事は楽しいかね?《最終講義》

仕事は楽しいかね?《最終講義》