Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ソロモンの偽証 第1部 事件 上巻/宮部みゆき

少し前からタイトルの書き方を変更してみました。

 自分が見て、作者がわかりづらいのを修正するためです。

もうちょっとここらはいじるかもです。

 

この本かぎりでいうと、周囲の人間の背景を書き込みまくっており、もしかしてこの話は、1つの事件の余波というかその影響の広がりをより現実的に書いているのでは??という印象を受けます。

いや、中学校を舞台にしているので、何かありすぎるのもいやなんですけどね。連続殺人というのが発生するわけではないですし。。。

そんなのが発生したら、金田一とかになりますし。

 

この本は、ソロモンの偽証が昨年の春に映画化されており、また宮部みゆきの作品ということで購入。映画は見てないですが、面白そうということで。

 

読んでの感想は、たった一つの事件にかかわる人が非常に多い。

普通の小説なら影響しない人やでてこないはずの人について、妙に詳しく背景を書いてあり、おのおのの人物になにかしら心の闇がある感じがします。

何もないという人はまずいないですから、妙にリアリティがあるんです。そこが少し怖いです。事件に便乗して思うように話をすすめていこうとする輩もでてきて、伏線をどうまとめていくのか?というのが気になります。

 

時代が1990年くらいをベースにしているので、ポケベルとかでてきたり、家の電話で連絡を取ったりというところに時代を感じます。

2010年代だと、スマホとか携帯とかを持ち歩いている上に、SNS、LINE等を使っている人も多いから、こういう事件が起きたらすぐ情報が拡散していき、あることないことばらまかれそうですね。

それに、告発文を出す先も、2chあたりに書いたりするでしょうし、校長とかに出すことはないんじゃないかなぁと思います。悪グループの筆頭は、材木屋の息子ですが、バブルはじけたあと大変だろうなぁって思いますね。あの異常な環境で変な形で育っていくのを直せないだろうなぁって。そこらを考えてみていくと、哀れという感じがしてならないです。ただ、バブルははじけるまで気付かないからなぁ。。。。

 

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)