人を動かす言葉の技術/黒川裕一 ~単純なんだけど、なかなかできるものではないですね~
人と話すときの意思疎通をするのがなかなか難しい。
共通の言語としてのバックグラウンドがあれば、まだ楽なのですが、それ以外の人やミスなく伝えていくというのはなかなか骨が折れます。
言葉というツールとコミュニケーションという営みがもつ根本的な何かのせいで、このストレスは引き起こされているのです。
では、それは一体、何でしょうか。
ズバリ、「人は常に楽をしたがる生き物だから」です。
やはり、どこかで楽をしようとしているんでしょう。
ちょっとしゃべる前に、いや途中でも、そこの楽をせずに、具体的に話を落とすだけで伝わり方が大幅に変わります。
その話をするときに、少し言い方を変えてみる。例えば、「わかった?」というのを「自分でやってみて?」という言い方に変えてみる。
そうすれば、やれるかどうかは、本人がやってみないといけないのでわからないことがでてくる。こうすれば、伝わったかどうかが明確になる。
言い換えスキルは、シンプルで誰にでもできるものだけれども、実行している人は決して多くないのです。だからこそ、あなたがほんの少しの時間と労力を費やしてこれを身に付ければ、この上なく効率的で、とても大きな力となります。あなたも、あなたの属する組織も、それを武器にぐいぐち前進し、ぐんぐん成長していけるのです。
やり方としては、
わからない、実行できないところから、頭でわかり、体で実行できるような言葉に変える。
その前ステップとして、頭でわかるけど、実行できないところを経由してもいい。とにかく、やれるような具体的な形にしてみる。
これが大事なようです。
単純なようでなかなかできることではないですが、身に付けたいものです。

人を動かす言葉の技術 自分の考えを100%伝えきる「アクション言語」を身につけろ!
- 作者: 黒川裕一
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