Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

タロットの秘密/鏡 リュウジ ~タロットって歴史が長いんだなぁ。。。~

タロットというと占いというイメージ。

 

読んでて思ったのは、タロットに歴史があり、時々で絵柄がかわっていっているということ。その原因が、作成者の誤読やミスコピーであることもあるらしい。

そして、変わった絵柄が定着することもあるというのが面白い。

隠者の例が顕著かなと思う。

最古のタロットと目されるヴィスコンティ版をつぶさに見ると、マルセイユ版やウェイト=スミス版と構図はほぼ同じでも、手にしている物が違うことに気づく。ヴィスコンティ版で老人が手にしているのは、ランプではなく砂時計である!

なお、このことで、隠者というのは、時の翁であるらしい。

 

それに、そのときどきの社会情勢を反映させたタロットもあるようで、時代とともに変遷しながら世の中に残り続けているというのが不思議。

むしろ、カードに何かしらの意味があると思えるからこそ、何かしらの方向性を見いだそうと、タロットにたどり着く人が多いのかもしれない。

タロットの解釈自体は、ポジティブシンキングで読むというのが書かれていますし。こういう解釈の話がでたからこそ、タロットが心理学と結びついていたりするのですねぇ。。。

 

こういう背景的なことを知ったりするのって、面白いなと思う。

どこか心理的に頼りたくなるものが人によって、タロットなのか、おみくじなのか、はたまた別のものなのか。

どこかタロットってポジティブに読むというのをみると、おみくじの都合のいいところのみを憶えているのと同じような気がします。

 

人間って、心理的に頼りになるものがあると、弱っていてもどこか耐えることができることもありますから。

心理的な支えに昔からなっているのかも。

タロットの秘密 (講談社現代新書)

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