10年くらい前の本ですが、FREEというものにまつわる商売がどういうものか?というのが見える非常に面白い本でした。
FREEの代名詞といえば、いろんな機能を無料で使えるGoogleやFacebook等の商売がどうして成立するのか?というのがなかなか理解できていないところでしたが、そこいらがぼやっとながら理解がすすんでいったのがうれしい。
FREEといっても、アマゾンプライムのようにある一定額以上買えば送料無料というのも該当しますし、家計簿ソフトのように普通に使うのは無料だけど、機能拡張したものを使用するなら有料というのもある。
そう思うと、広告であったり、情報であったり、もしくは一時的に話題になり有名になることを狙っていたりといろんな作戦があるのが面白いかなと。
個人的に、FREEなものにであったときに、商売敵としてみた場合の対応が非常に面白い。
心理学の「死の受容5段階モデル」そのものじゃんと突っ込んでしまった。
- 否認
- 怒り
- 取引
- 抑鬱
- 受容
この流れでFREEに対する想いも変わっていくそうで。。。
いきなり自分たちの商売モデルと同じものがFREEで提供されたら、そんなの商売として成り立たないと否定をしてって考えると非常に面白い。
マイクロソフトもリナックスに対して、取引的なことを試みたりしてたのもありますし。。。
あとはFREEにすることで、情報が広がり、それによって知名度をあげるという作戦があったりするのも面白いかなと。
そんなことを思いつつ、これからどのようになっていくのか?というのが気になるところです。
それにしても、ネトゲの中の市場を管理するのに、経済学者に相談していたりするというのは驚きの世界でした。
そう思うと、経済学者って結構大事なんだなと思ったりします。。。
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: NHK出版
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