Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

下町ロケット ガウディ計画/池井戸 潤 ~あきらめたらいけないのかな。~

下町ロケット

昨年末に最新作のドラマがありましたが、相変わらず佃航平の活躍を見つつ、ひとつ前の作品であるガウディ計画の本を読んでみました。

やっぱり、読んでて思うのは、佃航平は熱いですね。熱すぎるくらい。

 

このガウディ計画。心臓の人工弁の開発の話。

いろいろと反対勢力がでてきても、最後は成果を勝ち取る。そういう勧善懲悪ものを読んでいると面白い。

何度も逆境に立たされる状況を見ると、そこから紡ぎだされる話がすごい。

 

放送大学で心理学を学ぶようになって初めて、極力プラス思考でいようとおもってますが、なかなか。。。

その言葉とまったく同じことが。

人間ってのはな、マイナス思考に陥るのは実に簡単なんだよ。それに比べたら、プラス思考のいかに難しいことか。苦しいときこそ、人の真価が問われるんだ

 

あとは、人事異動や転職等で巣立っていく人に送ってあげたい言葉も。

どこに行っても楽なことばかりじゃない。苦しいときが必ずある。そんなときには、拗ねるな。そして逃げるな。さらに人のせいにするな。それからーーー夢を持て。

 

普段の仕事において気をつけておきたいこと。

結局理屈でわかるのはこれまでわかったところまで。組み合わせで発見等はあるかもしれませんが。ただ、知識で賄えるところはいがいと少なかったり。。。結局いろんな人の知識を集めていきながらも、そこの狭間で不明なところがわかってくるんですよね。そこからが高い山に。。。

理詰めや数式で解決できる部分は実は易しい。ところが、あるところまで行くと理屈では解き明かせないものが残る。そうなったら、徹底的に試作品を積み上げるしかない。作って試して、また作る。失敗し続けるかもしれない。だけど、独自のノウハウっていうのはそうした努力からしか生まれないんだ。

~中略~

スマートにやろうと思うなよ。泥臭くやれ。頭のいい奴ってのは、手を汚さず、きれいにやろうと過ぎるキライがあるが、それじゃあ、ダメだ

 

あとは、気を付けたいこと。

ついつい出世がいつしか目的となっていってしまうことも。ただ、出世をするために何かをするのではなく、何か結果を残したことで出世をするということが大事なんだろうなと。

ただ、組織の力学も関係するからなかなか。。。そうなると、どこかで出世が目的になっていってしまうんだろうな。

組織っていうのは往々にしてそういうもんです。出世が、結果ではなく目的になってしまった人間ってのは、本来、何が大切なのかわからなくなってしまう。

 

こう見ると、社会人ってなかなか大変だなと。

さて、次はゴースト編とかを文庫版がでたら読んでみようかな。。。

下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)