Otra célula del cerebro

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ビジネスパーソンのための近現代史の読み方/佐藤 けんいち ~現在からさかのぼるか。。。~

歴史を学ぶ必要があるとかよく書籍とかで書いてあることがあります。

現状のことを把握・対応していくだけでも手一杯なのに、過去のことまで面倒見切れないと思うことも多々。

 

ただ、現在というのは過去の積み重ねからできているというのを踏まえると、過去をしっていくというのは大事なことなのかなとも。

「過去」の地層の上に「現在」の地層があり、形成中の地層の上に、さらにあらたな地層が「未来」に向けて堆積していく。大地震による断層や褶曲やによって、いっけん上下が入れ替わったように見える地層もあるが、地層には不連続はない。そこに飛躍はない。

 

なら、過去を知るならどうしたらいいか?それは現在から少しづつ過去へさかのぼっていくのがいい。

歴史を「現在」から逆走して「過去」にさかのぼっていくことは、発掘調査で地面を下に向かってほっていくことに似ているといえるかもしれない。「現在」は一瞬にして消えてしまうが、さまざまな形で「痕跡」を残している。そんな「痕跡」を探っていくこともまた、「逆回し」の課題である。

 

過去を少しずつさかのぼっていくことで、現在の疑問点を少しづつつぶしていく。そうすることで、現在何が起こっているのか?というのをより深く理解することができる。

本書の最後にこの言葉がかかれている。

歴史研究は「自分のなかに」もつ関心、「現在」への関心から出発すべきで、「日常世界」にこだわるべきだと基本姿勢は、いまでも広く読まれている阿部先生の名著「自分のなかに歴史を読む」に記されている。

 

現在から興味をもっていくという姿勢が大事というのを守っていかないとな。。。