最近読んでた本って、新書がほとんどだったので、たまには小説が読みたいと思って、買ってた本から探してこの本を読むことにしました。
読み始めてから、なんか読んだような気がしてたので、検索してみたら、やっぱりあった。
3年前に途中まで読んでやめてましたね。2019年といえば、ブログが一度やめてた時期。最後まで読み終わってなかったので、今回は読み切ろうっと。
久々に読むとやっぱり面白い。
冒頭からのこの言葉がいいですね。
まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。
その列島のなかの一つの島が四国であり、四国は、讃岐、阿波、土佐、伊予に分かれている。伊予の首邑は松山。
この言葉で一気に、明治初期の時代に引きづりこまれて行く。坂の上の雲の世界に。
秋山真之と正岡子規の関係が最初は中心なんだけど、そこの流れが面白い。一緒に東京大学予備門に通ってたのに、秋山真之は、海軍大学校へいく。そのときの別れ方がすごいいい。方向が違うところへ分かれていく。そのところが印象的でもあり、寂しくもある。
一緒に勉強して、正岡子規が先に寝たら、その証拠のあとを描いたりとか面白い。そういうのってないなぁ。なんか仲の良い雰囲気が伝わってくるのがいい。
これからどういう物語になっていくのか、知っているものの、読んでて面白いのでしばらく読む時間を確保して読んでいきたいですねぇ。